「あの人、暴走族になっちゃったみたいよ」と、ご近所に囁かれて【昭和エモ伝Vol.3】
スポットの撮影ではハリウッド映画の仕事もしたね。「がんばれ!ベアーズ大旋風 ―日本遠征―」の日本ロケ。まぁ暴走族役ですが、現場監督はキャブに貼ってあったヨシムラのステッカーを見て、「おー!! ヨシムラかっこいいねー。」(脳内訳)と言っていた。編集でバイクシーンはカットされたかもしれないけど。バイク以外だと「トラック野郎」とか「サーキットの狼」とか、当時のブームの真っ只中にあった作品にも参加できて楽しかったね。 では、いまに繋がる雑誌の仕事は~というと、前記したモーターサイクルドクターSUDAの須田さんは、初期のヤングマシンで試乗テストなどもしており、その関係から編集部員にも須田レーシングのクラブ員がいたんだよね。で、師匠の青山さんがヤングマシン編集部員と麻雀をしている最中にまたもや「暇なら仕事、手伝わない?」となったのでした。その一言でバイク雑誌業界に足を踏み入れる訳だけど、当時のワタシはそんなに暇そうに見えたのでしょうかねぇw。その後、師匠が怪我を理由にテレビや映画の仕事を引退してバイクショップをオープンしたので、自分もそれに併せてバイク業界の仕事にシフトしていくことになったのでした。つづく。 ──映画「爆発! 750cc族」の完成記念で撮影した制作スタッフの集合写真。昭和51年9月10日撮影とあるから1976年だね。ボードを持って真ん中に座っているのが主演の岩城滉一さん。印象があまり変わらないねw。ちなみにワタクシは岩城さんの右上辺り(最後列)に写ってます。 ●文/写真:ヤングマシン編集部(牧田哲朗) 今回の原稿は、’18年11月号のヤングマシン本誌に掲載された「牧田哲朗の名車時効伝Vol.2/暴走の季節」に加筆修正を加えたものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。