USJへ向かう路線…かつては運河 なぜか「川すれすれ」の鉄橋 『鉄道用の車輪』シェア100%のメーカーで知ったまさかの撮影場所 大阪・此花区【兵動大樹の今昔さんぽ 関西テレビ「newsランナー」】
【兵動さん】「今は皆さんUSJに行かれる時に乗る電車ですけど」 【産土神社 宮司 東久世通正さん】「今のUSJは昔の『日立造船』と『住友金属工業』の敷地にできております」 【兵動さん】「その会社の跡地が今のUSJ?」
USJが2001年に開業する以前は、住友金属工業や日立造船などの工場があり、その跡地がUSJとなったのです。
桜島線(ゆめ咲線)は、そうした工場への通勤電車として利用されてきました。 【兵動さん】「例えばお話を聞きに行くとするなら?」 【産土神社 宮司 東久世通正さん】「旧住友金属工業の『日本製鉄』さん」 【兵動さん】「この当時のお話を聞くんだったら、そちらに行かせてもらったら、いろいろ教えてもらえることもある?」 【産土神社 宮司 東久世通正さん】「それがよろしいかと思います」
■シェア100%の鉄鋼メーカー 作られていたのは…
写真について教えてもらうべく、USJの隣にある「日本製鉄」へ行ってみると、特別に工場内へ入らせてもらうことができました。 【兵動さん】「日本製鉄さんって、アメリカの会社を買うってニュースを読んだんですけど、その会社ですか?」 【日本製鉄 総務部 主幹 北村光弘さん】「『USスチール』ですね」 日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手「USスチール」の買収報道があったのです。そのニュースを見ていたという兵動さん。 【兵動さん】「勢いあるなぁって思っててん」 日本初の民間鋳鋼工場が開所して以来、現在に至る日本製鉄。現在の“主力商品”について紹介してくれました。
【日本製鉄 総務部 主幹 北村光弘さん】「目の前にある製品なんですが、これは鉄道用の車輪です」 【兵動さん】「電車の車輪ですか?」 【日本製鉄 総務部 主幹 北村光弘さん】「はい。当社の車輪は世界で大体(シェア)10%。日本ではシェア100%でございまして、日本でここでしか電車の車輪は作っていないんです」 【兵動さん】「えっ、新幹線とかは?」 【日本製鉄 総務部 主幹 北村光弘さん】「それも当然。大体ここで作っている電車の車輪は300種類くらい」 【兵動さん】「日本の電車の車輪って、此花で全部作られてるんですか?」 【日本製鉄 総務部 主幹 北村光弘さん】「100%。(JR)環状線も」 なんと、日本中の全ての電車の車輪が此花区で作られていたのです。 ここで特別に、車輪製造の現場を見せてもらえることに。案内していただいた先にあったのは、1959年(昭和34年)製のプレス機でした。