焦り、楽観、期待…企業トップらは対日投資をどう見ているか 新浪同友会の経営者発言録
この経営者らによる会議で、複合的な背景からではあるが日本への投資が増えていて、これを機にもっと拡大すべきとの認識が共有される中、新浪剛史代表幹事は、政府を巻き込むためか、あえて強い言葉でこう言い放った。「日本は安倍政権の時から対日直接投資の目標を達成したことがない」「官僚の“アホ”さ。そして政治家の“アホ”さ。日本国は世界の投資の中心になる国ではなくなっている。どうしてこんなことになったのか考えないといけない」。語気を強めてこう話した。新浪氏は、シンガポールが海外から日本の8倍もの投資を呼び込んでいることから、政府にシンガポールを見習って、「骨太の方針」にも取り入れるよう働きかけたものの、そこまで踏み込んでは盛り込まれず、「経済産業省が耳を傾けないのが問題」と不満をにじませた。 「企業も正直言って日本にいる必要はないんですよ。だってやはり儲かるところに行かなきゃいけないから。でも日本の良さって言うのはこれだけの経済人が集まって、日本をなんとかしたいと思っている(というところです)」、新浪氏はこう述べた。「世界になくてはならない日本」を取り戻したいとしている。