高梨か、茂木か。どうなる? プロ野球の新人王レース!
1998年の新人王の西武、小関は、打率.283 、3本、 24打点 、15盗塁の数字だったが、西武がリーグ優勝したため、“優勝への貢献”という部分が大きく影響した。新人王は、5年以上のプロ野球担当経験のある記者が、各自1票ずつを投じての投票によって決められるが、日ハムが、このまま優勝ということになれば、高梨への票が増えることは間違いないだろう。 一方、セ・リーグも、野手vs投手の構図。阪神の高山俊(23)と、横浜DeNAの今永昇太(22)の2人が有力候補だが、131試合で、打率.278 、8本、64打点の高山が、一歩も二歩もリード。今永は、8勝8敗で防御率2.69。昨年度のパ・リーグの新人王を18試合、8勝6敗、 防4.79という少々物足りない数字で日ハムの有原航平が獲得した例はあるが、相対的に判断をすると、高山に付加価値が多い。坪井智哉が持つ135本の球団の新人最多安打記録に残り1本と迫り、年間の猛打賞試合数も、あと1試合で長嶋茂雄氏が、新人時代に記録した年間14試合の記録に並び、得点圏打率も、横浜DeNAの主砲、筒香嘉智に続く第2位だ。 前述したように野手の“新人王資格3割論”を持つ里崎氏も、高山に関しては、「チームの新人記録や、あの長嶋さんの新人記録に迫る結果を残していることは評価しなければならないし、今永は、途中、2軍に落ちた時期もあった。数字的に見ても、セは、高山で決まりではないでしょうか」と言う。 新人王の発表は、11月28日のNPB AWARDSで行われる。