セラピストに聞く【年末年始おすすめのアロマ】香りで心を整え、新年を迎えよう!
早いもので、2023年もあとわずか。仕事納めや忘年会、お正月の準備などで、お疲れの方も多いのでは? そこでおすすめしたいのが、香りの活用。アロマには香りを楽しめるだけでなく、リラックスやリフレッシュなどの効果があるとされています。 【動画】プレゼントに喜ばれる「アートハンカチ」 たくさんの香りの中から、どれを選べばいいのか分からない…そんな初心者さんでも大丈夫! 年末をゆったり過ごしたい時、シャキッとした気持ちで新年を迎えたい時、どんな香りがオススメ? アロマセラピストの東郷すばるさんに伺いました。
そもそも人にとって"香り"とは?
人間の進化の過程で、早い段階で発達したのが嗅覚。嗅覚からの情報は、人間の理性や言語を介さず、そのまま大脳辺縁系へ届き、約0.2秒以下で情動を司る扁桃体(快・不快)、海馬(記憶)へ届くとされています。 太古の昔、人々は生き残るために嗅覚を研ぎ澄まし、自分の命を守り、心を育てました。腐ったものや毒物を識別するなど命を守る他にも、花のいい香りを嗅ぐことで心を癒したり、実家の香りでホッと安心したり…。香りで誰かを思い浮かべる、思い出が蘇ることはありませんか? 香りは一瞬にして、その人の心へ語りかけるのです。 【香り選びのポイント】 成分表や作用の面から選ぶのも大切ですが、自分が嗅いでみて「いい香り」と感じるものを選ぶことがポイント。 いい香りだと感じる=いま自分の身体が欲している香りなので、目に見えない体調を知る手立てとして、自分自身の声と向き合うことが一番大切です。 さまざまな香りの商品がありますが、呼吸をすることで肺胞の毛細血管へと届けられるので、天然の植物からのみ抽出された精油(エッセンシャルオイル)が安全かつ有効。購入する時は成分表を確認し、「精油」「エッセンシャルオイル」「EO」という表記があるものを選びましょう。
シーン別 オススメの香り
【今年のストレスを一掃!】新たな気持ちで新年を迎えたい時 ストレス緩和やリフレッシュには、レモン・ライム・オレンジ・ベルガモットなどのフレッシュな柑橘系や、ペパーミント・ローズマリーなどのスッキリした香り、ユーカリ・ホーリーフ・クローブ、森林浴のように楽しめるヒノキなどがオススメ。 香りを空間に広げる"芳香浴"は、アロマディフューザーを使う他にも、ルームスプレーで手軽に楽しむことができます。 柑橘系の香りは、肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚にダメージを与える可能性が。"光毒性"を考慮して、BF(ベルガモットフリー)やFCF(フロクマリンフリー)の表記があるものや、夜寝る前の使用がオススメです。 【年末年始はゆったり派!】リラックスしたい時 ラベンダー・カモミール・ゼラニウムなどは、その人を"いい状態”に戻してくれる万能アロマと言われているので、リラックスしたい時にピッタリ。 ネロリやマンダリンは心を柔らかく包み込む香りで、マージョラムやクラリセージ、ゼラニウムは女性ホルモンのバランスを整えるお手伝いに。 シダーウッドやフランキンセンス、ミルラは、呼吸を深くして神経系を緩める効果があると言われています。 ルームスプレーとして取り入れる他に、湯船にエッセンシャルオイルを数滴落とし、ゆったりとしたバスタイムを楽しみましょう。植物油で希釈してセルフトリートメントに使っていただくのもオススメです。 【年末の大掃除にも!】仕事や勉強など、何かに集中したい時 ローズマリー・レモン・ペパーミント・ユーカリ・フランキンセンス・サイプレスなど、スッキリと鼻に抜けるクールな香りがオススメ。 レモンとローズマリーは集中力を高め、テストの正答率が上昇したという話もあります。テストや大事な商談の前に、ハンカチに数滴落として嗅げば、集中力を保つ手助けに。 フランキンセンスは、頭が冴えて優先順位を明確に出来るような香り。サイプレスは浄化や精神面に芯をしっかりと立てる香りなので、年末の大掃除にもピッタリです。