福島原発告訴団の会見(全文1)飯舘村の現状とひだんれんの活動について
国は来年3月で非難を解除しようとしている
そんな中で非常に残念なことにいま、国では来年の3月をもって避難を解除をしようとしているわけですね。われわれは、後ろを決められたわけです。2017年の3月までには避難を解除しますよと、そういうことを言われているわけです。ですから、われわれはいま、それぞれの判断をする時期に至っております。そして、われわれはいま、判断の時期、ふるさと、村を捨てて表に出る人、あの高濃度の汚染されているところに覚悟を決めて戻る人、まだ判断をつかない人、いろいろな立場の人たちがいるわけです。 そこで私は、いま現在の飯舘村の汚染度がどのくらいになっているのかなということを非常に不信感をもちまして、いま、国では汚染度のレベルをマイクロシーベルトだけで表しているわけですね。空中線だけで表しているだけです。そこで私は、やはり私たちのふるさとは土壌の汚染がどのくらいになっているのか、これが非常に懸念されるところだと、そういうふうに考えております。 そこで私のマイホーム、うちの後ろの森、山林について、そこは除染が終わったとされています。その除染が終わったとされている場所についての土壌サンプリングをいたしました。その結果、キログラム当たり、なんと2万6000ベクレルという数字が出ました。それを1メーターの平米換算をしますと、実に130万ベクレルです。いま、日本のこの国では一応、放射性廃棄物の基準としてキログラム当たり8000ベクレルというラインを出してます。つまり、8000ベクレルを超える汚染物質については国が厳重な管理をすると、そういうことを言っているわけです。 それが実に除染が終わったとされるところで、2万6000ベクレルということは、国の基準値の3倍以上の汚染になっているわけです。そういう高濃度のとこの汚染のとこにいま国では、2017年の3月までに避難を解除しようとしているわけです。しかも、私たちの村当局では2017年の4月から、学校まであの高濃度の汚染地域で再開をさせようとしているわけです。こういうとんでもない事態、いかに国ではそれを早く幕を引こう、終わったことにしようということが、もう目に見えているわけです。これからもわれわれはそういう避難解除とか学校再開とか、そういうことに向けても、これから発信を続けていかなければならないと、そういうふうに思っております。これで終わりたいと思います。ありがとうございます。