窃盗被害があった九条ねぎの畑（１２日、京都府久御山町）

　京都府久御山町の畑で九条ねぎ約200キロが盗まれた事件で、窃盗容疑で逮捕された京都市伏見区、農業の男（27）が「取引していたねぎ業者に週800キロを納めなければならなかったが、今年は雨が少なくねぎが育たず困っていた」と供述していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。 【写真】押収された鎌 　捜査関係者によると、男は近年に独立して九条ねぎを栽培していた。カット用のねぎが見込みよりも収穫ができず、加工業者や卸業者と交わしていた出荷量の取り決めが守れなくなったという。 　久御山町と宇治市では6月以降、8件計約3500キロの被害が確認されている。近隣の八幡市では、男の逮捕後も約150キロが盗まれる被害が起きた。 　男は、8月30日午前8時～9月1日午後7時50分ごろ、久御山町市田西観世の畑で栽培されていた九条ねぎを盗んだ疑いが持たれている。