ドラフト史上最多6人の富士大が逆転勝ち、オリ1位・麦谷祐介は足、広島4位・渡辺悠斗は長打で魅せる【明治神宮代表決定戦】
◇26日 明治神宮野球大会東北地区大学代表決定戦 準決勝 富士大(北東北連盟1位)10―2東北公益文科大(南東北連盟2位)7回コールドゲーム(ヨークいわきスタジアム) 24日のドラフト会議で1チームから史上最多6人(支配下4人、育成2人)が指名された富士大が逆転勝ち。勝ち越し点はドラフト指名選手2人による二塁打2本で奪った。 スコア2―2で迎えた3回1死、オリックスから1位指名された「2番・中堅」の麦谷祐介外野手(大崎中央高出)が左打席から鋭い当たりを中前へ。二塁手の左を抜ける単打コースだったが、麦谷は「打った瞬間から」二塁を狙って猛ダッシュした。「相手のシートノックや外野が下がっているのを見るなかで行こうかなと思った」と好判断。俊足で二塁打にした。 2死三塁となった後、広島の4位指名「4番・一塁」の渡辺悠斗内野手(堀越高出)が右打席へ。「当てて、間に落ちてくれという気持ちで振りにいったら、いいところに落ちてくれた」。力みのないスイングでも打球は大飛球に。左翼フェンス際まで飛ぶタイムリー二塁打となった。 麦谷は3打数2安打1打点1四球、3得点。二盗、浅い右飛でホームインするタッチアップと随所に脚力を光らせた。 渡辺悠は3打数1安打1打点1四球。3回の適時打が決勝点となった。「打ってやろうと欲が出ちゃうときもあるけど、なるべくいつも通りの平常心で打席に向かうように」という心掛けで勝負強い働きを見せた。 先発登板したロッテ育成3位の右腕・長島幸佑投手(佐野日大高出)は3イニング5安打2失点。最速は144キロで4三振を奪った。 巨人育成1位の坂本達也捕手(博多工出)は「8番・捕手」でフル出場。3打数2安打1打点。2投手をリードして勝利に導いた。 広島2位の左腕・佐藤柳之介投手(東陵高出)はベンチ入りし、ソフトバンク3位の右腕・安徳駿投手(久留米商出)はブルペンで肩はつくったが、登板はなかった。27日は同球場で決勝戦がある。
中日スポーツ