毎月無駄なモノに「数万円」が溶けていく…片付けのプロは一発でわかる"お金が貯まらない家"に住む人の特徴
■「またできなかった」…ストレスを繰り返す週末 散らかっている家にいると、人は知らないうちにストレスを感じています。目に入る情報量が多いために脳が疲れてしまうことが大きな原因です。 さらに「片づけなきゃいけない」と思うことも原因の一つ。「きれいな家で暮らしたい」という理想があるにもかかわらず、現実はそうなっていないからです。 ミオさんも、そのようなストレスをずっと抱えていました。 フルタイムで働く仕事の忙しさに加え、料理や洗濯、2年前に迎えた犬のお世話などを優先すると、時間はあまり残りません。 「週末になったら片づけようと思っても、結局片づけられない。日曜日の夜になると『またできなかった』と後悔することのくり返しでした」 夫も片づけが得意ではなく、同じようにストレスを抱えている様子でした。夫と自分、そして愛犬も過ごしやすい家にしたい。変わりたいという思いで、苦手な片づけに着手しました。 ■多めに買わないと不安になる…のにストックは見えない場所へ ミオさんはモノのストックがあると安心するタイプで、買い物のときについ多めに買ってしまいます。これが、家が散らかっている大きな要因でもありました。次に買う目安の残量を決めたり、買うまでに時間をおいて検討したり、家の中に置くモノの量を減らすことを徹底しました。 また、収納場所にデッドスペースがあると押し込むようにモノを入れていましたが、そうすると取り出しにくくて戻しにくい。これも散らかることにつながります。デッドスペースはそのまま空いた状態にすることにしました。 すると、家の中がスッキリしてきました。 「余白ができると、気持ちにもゆとりができたように感じます。少しずつ片づけが終わるごとに、ずっと心にあったモヤモヤが減っていきました」 お掃除ロボットも犬も走り回れるようになり、犬の表情も前より豊かになりました。 ミオさんは、片づけができない自分への劣等感や、「片づけないと」と思う焦燥感から解放され、次の夢も教えてくれました。 「職場で接する生徒の中には、家庭でモヤモヤを感じている生徒もいます。片づけられなかった頃の私と同じように、何か気持ちの整理ができていないんじゃないかな、と。方法は検討が必要ですけど、生徒たちのモヤモヤも解決してあげたいです」