『北の国から』中嶋朋子が小学生で知った「大人もケンカしたり、滑り台を楽しんだりするんだ」北海道ロケの記憶
「大人ってちゃんとしてないんだ!」と、当時を振り返る中嶋朋子さん。国民的ドラマ『北の国から』の出演は、小学3年生のときから。単身、北海道に向かった中嶋さんが見た大人の世界。子ども目線で見た大人たちの姿。秘蔵話が始まります。 【画像】このころからロングヘア!『北の国から』開始当時(小2)の中嶋朋子さん ほか(全17枚)
■「絶対行く!」小3ひとりで北海道の長期ロケへ ── 2歳で劇団ひまわりに所属し、1981年から21年間、ドラマ『北の国から』蛍役をつとめた中嶋さん。蛍役に抜擢された経緯をきかせてください。
中嶋さん:小学校2年生のころ『北の国から』のオーディションを受けました。オーディションは長期にわたり、何回も呼ばれました。 最初は女の子だけ自由に遊んだり、あとは私たちがずらーっと並んで、怖いおじさんたちに「おでこ見せて」って言われたのをすごく覚えています(笑)。2次、3次の段階で、邦さん(故・田中邦衛さん)や男の子と一緒になりました。 ── 東京在住の中嶋さん、北海道での長期ロケにどんな気持ちでのぞんだんでしょうか。
中嶋さん:1年3か月撮影してからの放送されるため、かなり長い間、北海道での撮影が予定されていました。 わが家は早い時期に両親が離婚して母ひとり子ひとりで、母は働いていたため、北海道での長期撮影に同行するのはムリだったんです。でも、「どうしても行きたい!」って、私が言ったので、母はどうしようかなと考えたようです。 ── では、北海道での長期撮影はどなたと? 中嶋さん:制作の方と相談して、ひとりで行くことにしました。でも、吉岡秀隆くんのお母さまがつきそいで来ていて、同じ部屋で。
── お母さんから離れて、寂しくなかったですか? 中嶋さん:いえ、まったく寂しくありませんでした。『北の国から』に関しては私の中でも特別で、「絶対、北海度に行く」って思っていましたから。行ったら大変なこともありましたが、楽しいことがいっぱい。見たこともない感じたこともないことだらけでした。 ── 撮影当時、中嶋さんは小学生でしたが、北海道での撮影と学校とのかねあいは? 中嶋さん:主に長期休みを使って撮影しましたが、春や秋は学校をお休みすることもありましたね。一番長い撮影では、ワンシーズン連続40日間。うーん、けっこう学校は休んだかな?