「金目鯛」シーズン到来 和歌山県串本町西向沖の鯛島
和歌山県串本町西向沖にある無人島「鯛島」で、島の先端の「目」の部分に朝日を収めて撮影できるシーズンが到来した。写真愛好者からは「金目鯛」と呼ばれ、人気が高い。来年2月ごろまで楽しめるという。 【生マグロ市場でオペラ 有志の合唱団も参加、和歌山県那智勝浦の動画はこちら】 鯛島は古座川の河口から約1キロの沖合にあり、名前の通りタイのような形をしている。近くの九龍島とともに南紀熊野ジオパークのジオサイトに認定されている。 8日午前6時20分ごろ、水平線から昇ってきた太陽が鯛島の目に収まると、国道42号沿いにいた見物人らが「すごい」などと言いながら写真を撮っていた。 近くに住む長谷洋さん(58)は10月中旬から訪れており、撮影できたのはこの日を含めて3回目。「今日は朝焼けもあって最高だった。浸食して目の部分に穴が開いているのは奇跡的。太陽が入って輝くのは自然の造形に美が加わったよう。数十秒の間だが、生きたタイのように思えて生命を感じる」と話した。
紀伊民報