【安易な庭植えは後悔するかも】植えてはいけない常緑グランドカバー?「ぐんぐん育ち過ぎる植物」4選
植えてはいけない常緑グランドカバー?「ぐんぐん育ち過ぎる植物」その2
●爽やかなうす紫や白の花も斑入りの葉も美しい「ツルニチニチソウ」 涼しげなうす紫やホワイトの花を咲かせるツルニチニチソウ。斑入りの品種も人気で、こちらもとてもポピュラーな植物です。 暑さや寒さ、乾燥に強く、日陰でも育つ優等生! しかし、さほど広くない場所に植えてしまうと、あっという間に根を張って辺りを覆い尽くしてしまう繁殖力の強さも併せもっているので要注意です。 また、毒性があることも知っておきましょう。口に入れなければ大丈夫ですが、お子さんやペットが誤飲しないように気をつけてください。肌が弱い方は切り口から出る白い樹液でかぶれてしまうこともあるので、作業の際は手袋の着用が望ましいでしょう。 じつは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されている植物であるということも知っておくとよいでしょう。 ※参考価格:250~1100円前後(3~3.5号ポット苗)
植えてはいけない常緑グランドカバー?「ぐんぐん育ち過ぎる植物」その3
●針金のように華奢な茎にご用心! 「ワイヤープランツ」 つやつやした丸い葉っぱが可憐なワイヤープランツ。名前のとおり、ワイヤーのように細い茎が横に伸びてどんどん茂ります。 細くて華奢な茎は、一見つる植物のように見えますが、ワイヤープランツは低木の仲間です。見た目とは裏腹に茎も根もとても丈夫なので、切ったり抜いたりするのが大変であることを覚えておきましょう。 生育旺盛で、日なたでも半日陰でも場所を選びません。生育スピードも速いので、気づいたときには地面だけでなく、壁まで登ってきている! ということにもなりかねません。 ※参考価格:200~750円前後(3~3.5号ポット苗)
植えてはいけない常緑グランドカバー?「ぐんぐん育ち過ぎる植物」その4
●愛らしい花は魅力的なのだけれども……とにかく強い「ヒメイワダレソウ(リッピア)」 強い陽射しや高温に強いヒメイワダレソウ。春先から晩秋まで淡く可憐な小花を咲かせます。多少踏みつけたくらいではびくともせず、コンクリートの上などでも茎を伸ばして広がっていくという強さを持った植物です。 非常に丈夫な性質からグランドカバーとしてもよく利用されていますが、健気に育つその姿は裏を返せば強健で繁殖力が強いということでもあるのです。 発芽率のよさだけでなく、地面を這うように茎が伸び、地中に残った地下茎からも発芽するなどの性質があるため、とにかくよく広がります。 ヒメイワダレソウも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されています。 ※参考価格:130~650円前後(3~3.5号ポット苗)
安易な地植えは後悔するかも?「ぐんぐん育ちすぎるグランドカバー」を植えるその前に
今回は、安易に植えると後悔してしまう可能性があるグランドカバー4選をご紹介しました。 ここであげた植物は、どれも丈夫で育てやすいものばかりです。しかし、深く考えずに地植えしてしまうとその丈夫さが裏目に出て、手に負えなくなる可能性があることを理解しておきましょう。 これらを育てたいと思ったら、まずはプランターやハンギングバスケットなどで栽培し、必要以上に広がらないようにする管理が必要になってきます。 グランドカバーとして利用する場合は、繁殖しても十分な広さがあるか、壁などに這っても大丈夫なのか、事前にしっかり考えてから育てるようにしてくださいね。
LIMO編集部