<ラグビー>リーチ マイケルの主将復帰でジャパンは変わるか?
そしてメンバー発表の会見には欠席も、公式リリースに載せるコメントへらしさをにじませたのだった。 「今回選ばれなかった選手の皆さん、また日本代表でプレーしたいと強く望む皆さんへ。是非トレーニングを継続し、高いレベルを維持してほしいと思います」 これまで国際リーグのスーパーラグビーは、ニュージーランドのチーフスとして参戦。もっとも来季は、日本代表と連携を図るサンウルブズの一員としてプレーしそうだ。いまだ契約合意は発表されていないが、日本代表のジョセフHCが、サンウルブズのボスにもなると決まった10月初旬には、「日本代表にとって、それがベスト」と口にしていた。 以前は若いリーダー誕生への期待を口にしていたリーチとあって、2019年W杯日本大会での主将継続は流動的か。もっとも、その時は31歳と、まだラグビー選手としては脂の乗った年代。代表活動へのモチベーションが、以前のように高まっているとあり、最後まで重責を楽しむ可能性もある。ジョセフHCには「彼がベスト」と信頼されている。。 この秋のツアーでは、タフなチャレンジをする。 10月28日の世界選抜戦にJAPAN XVとして挑むのを皮切りに(福岡のレベルファイブスタジアム)、11月4日には、ワールドカップ優勝経験のあるオーストラリア代表と激突(神奈川・日産スタジアム)。以後はフランスへ渡り、18日にトンガ代表戦(スタッド・アーネスト・ワロン)、25日にはフランス代表戦(Uアリーナ)を予定する(いずれも現地時間)。 2019年のW杯日本大会に向け、試練が重なるのは間違いなかろう。ただ、リーチが中心となって回る組織には、前主将の堀江も頼もしさを覚えている。 「若い人が中心になって動いた方がいい。もし(主将を)降りたとしても気にしないんで。(これからは)相談されたら(助言をする)という感じ。あまり出しゃばったりはしないでおこうと思います。僕がそうしなくても、しっかりしたリーダーはたくさんいる。心配せず、一緒にチームを作れたら」 ぶれずに「トップスタンダードを…」の意を貫いてゆくリーチ。担当レフリーへの和やかなアプローチや選手主導の絆づくりを通し、ファン待望の白星をつかみ取りたい。 (文責・向風見也/ラグビーライター)