第3組終了時で東海大がトップ 初出場を目指す立大は3位と健闘 法大は途中棄権 全日本大学駅伝関東選考会
◆全日本大学駅伝関東推薦校選考会(23日、相模原ギオンスタジアム) 1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦出場権を獲得する。 第3組終了時点で東海大がトップ。2位に東洋大が続く。 東洋大は第1組の松井海斗(1年)、第2組の網本佳悟(3年)、第3組の石田洸介(4年)が、いずれも個人トップを取った。昨季は、学生3大駅伝すべて欠場するなど苦しんだが、今季は完全復活した石田は「松井、網本に自分も続こうと思いました。本来、東洋大は選考会に出るチームではありません」と力強く話した。 初出場を目指す立大は第3組で林虎大朗(4年)が個人2位、国安広人(3年)が個人3位とそろって好走し、6位から3位に浮上した。林は「2、3位に入れるとは思っていませんでした」と声を弾ませて話した。 7位の明大と8位の神奈川大の差は、わずかに2秒48。 第1組で19位と大きく出遅れた順大は第2組で18位、第3組で14位に浮上したが、依然、苦しい戦いが続く。 第2組終了時点で9位だった法大は第3組の選手が途中棄権し、伊勢路への道が途絶えた。 勝負は、1万メートルで日本学生歴代3位の27分20秒05の自己ベスト記録を持つ日大のシャドラック・キップケメイ(2年)ら強力な選手がそろう最終第4組に持ち込まれた。 2023年1月1日から、6月9日の申込み期日の前日(6月8日)まで1万メートル公認記録の8人合計タイムの上位20校が参加。留学生の出場は1人以内。第1組は午後5時30分、第2組は午後6時10分、第3組は午後6時50分、最終第4組は午後7時30分のスタート。 例年、6月下旬に行われる選考会は高温多湿のタフなコンディションとなることも多いが、この日は、まずまずの気象条件。午後5時現在で気温23度と比較的、涼しい。ただ、湿度は約80%と高めで予断は許さない。ひとりでも途中棄権、あるいはブレーキすると、伊勢路への道は途絶える。昨年も中央学院大と芝浦工大が、記録なしに終わっている。速さより強さが求められる一戦は、今季の大学駅伝を占う注目のレースとなる。 昨年の全日本大学駅伝で優勝した駒大をはじめ、2位の青学大、3位の国学院大、4位の中大、5位の城西大、6位の創価大、7位の大東大、8位の東京国際大の上位8校はシード校。関東からは計15校が出場する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海1校(皇学館大)、関西4校、中国四国1校、九州1校(鹿児島大が出場決定)の計25校と、オープン参加の日本学連選抜チーム(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜チームを含めた計27チームが本戦に臨む。 第3組終了時点の順位は以下の通り。 <1>東海大 <2>東洋大 <3>立大 <4>日体大 <5>早大 <6>帝京大 <7>明大 2秒48差 <8>神奈川大 <9>中央学院大 <10>山梨学院大 <11>日大 <12>国士舘大 <13>東農大 <14>順大 <15>麗沢大 <16>駿河台大 <17>専大 <18>流通経大 <19>亜大 <途中棄権>法大
報知新聞社