大事なことを伝えるには「たったの15秒」でいい…アナウンサーが教える説明のコツ
ただ、御社の指定された納期の期日には確実に間に合うので全く問題もございませんし、何かありましたら営業部全体でサポートさせていただきますので、そこはご安心ください。一方で、嬉しいお知らせなのですが、価格のほうが見直しできそうで、2割程度の値引きが可能になりそうな状況ですので、ご期待いただければと思います」 ■整理して伝わりやすい形に修正すると… この例は、伝えたい要素が複数あるために、話の趣旨がよく分からない状態になっています。これを整理して伝わりやすい形に修正していきましょう。
まずは、重要度の高い項目をピックアップしていきます。この説明の伝えたい要素を抜き出すと次のようになります。 ・営業担当がAからBに変更 ・納期は予定通り ・サポートは引き続きしっかりする ・価格は2割引きが可能になりそう この中で、聞き手がもっとも興味がありそうなのは、やはり嬉しいニュースでしょう。 ということで、価格の話を最初にするべきです。その後で、担当者の変更や納期の件を伝えます。 また、Aさんの個人的な話や引き継ぎに時間がかかっているなどの自社都合の話は、説明の途中に挟むと分かりにくくなります。ここは削除して要点だけにします。
難しいのは、結論部分が1つではないこと。 今回は概要報告のため、最初の結論は全体像について話します。そして、最後は決意表明がよいでしょう。以上を踏まえて、最初の文章を整理すると次のようになります。 「先日弊社に発注いただいた機材について、2点ご報告させていただきます。まず、1点目は嬉しいニュースです。価格についてですが、弊社で検討した結果、2割程度のお値引きが可能になりそうです。そして2点目は、担当者変更のお知らせです。これまでお世話になっていた御社の営業担当のAが異動になりまして、Bが担当させていただきます。引き継ぎに伴うサービスや納期の変更などは全くございませんのでご安心ください。引き続き、Bを中心に、営業部全体で精いっぱいサポートさせていただきますので、何卒どうぞよろしくお願いいたします」