米下院委員会、9月に多数の暗号資産公聴会を計画
計画について詳しい人物によると、米下院金融サービス委員会は、分散型金融(DeFi)や米証券取引委員会(SEC)によるデジタル資産事業の監督、「ピッグブッチャリング」詐欺(被害者を「豚」に見立て、長期間かけて信頼関係を築いてから行う詐欺)の影響など、業界のいくつかの側面を掘り下げる一連の暗号資産(仮想通貨)公聴会を開始する準備を整えている。 アメリカの証券と大半の金融商品を監督する金融サービス委員会は、9月の公聴会カレンダーに暗号資産関連のトピックを詰め込む予定だとその人物は述べた。パトリック・マクヘンリー(Patrick McHenry)委員長(共和党ノースカロライナ州選出)は年末で引退するが、残された最優先事項の一つは、暗号資産専用の連邦規則の策定を開始する法案の一つを完成させることだと述べている。 9月10日に開かれる最初の公聴会は、長らく待ち望まれていたDeFiに関する小委員会の審査となる。DeFiは、これまで規制当局から主に否定的な注目を集めてきた暗号資産業界の一要素だ。SECや内国歳入庁(IRS)を含む様々な連邦機関で提案されている多くの規則が、DeFiプロジェクトの存続を脅かす結果をもたらす可能性がある。 9月18日は忙しい日で、2つの公聴会が予定されている。午前中はSECの執行慣行に関する公聴会、そしてその後に「ピッグブッチャリング」と呼ばれる、ロマンチックなパートナーを装って被害者の資産を詐取する行為の影響に関する公聴会だ。 しかし、9月23日の本委員会公聴会が最も暗号資産に重きを置く可能性があり、SECが証言を行う予定。金融サービス委員会は、ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長と5人構成のSECの他の委員が同じ公聴会で証言することを求めているとされており、これは非常に異例のアプローチだ。 SECの委員らは、商品先物取引委員会(CFTC)により重要な役割を与えるためにSECのデジタル資産に対する管轄権を制限できる法案の交渉も議員らが行っているタイミングで出席することになる。今年の暗号資産法案の可能性は依然として不透明だが、法案作業の時間が今後の予定に盛り込まれており、上院多数党院内総務のチャック・シューマー(Chuck Schumer)議員(民主党ニューヨーク州選出)などの有名議員らは、何らかのことを成し遂げる意向を表明し続けている。 マクヘンリー委員長の広報担当者にスケジュール策定に関するコメントを求めたが、まだ返答はない。 |翻訳・編集:林理南|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk|原文:U.S. House Committee Plans for Heap of Crypto Hearings in September
CoinDesk Japan 編集部