プリントの山も怖くない!プロが教える片付けで「伸びる子」を育てる方法
中学受験に臨む子どもが一日の多くの時間を過ごす学習環境づくりは重要だ。中でも学習机は、大量のテキストやプリントで散らかりがち。整理整頓のポイントを片付けのプロに聞いた。(ダイヤモンド・ライフ編集部) 実際に中学受験を経験したお子さんの学習机を見る
机の上は使用頻度で厳選物の“住所”を親子で決める
学習机を整える際、つい親が一から十まで片付けたり、子どもに任せっ放しになったりしていないか。一般社団法人親・子の片づけ教育研究所の澁川真希代表理事は、「片付けは親子が一緒にやるもの」と位置付ける。 最初は親がリードし、やがて子どもが主体的にできるようにする学びの場でもあるからだ。親子で取り組むとコミュニケーションにつながり、関係性を良くする機会にもなる。 では、学習机をどこに置き、周辺はどのように片付けたらいいのか。これは「住環境や子どもの性格によって異なり、正解はない」と澁川氏。 ただし、基本となる考え方はある。それは、「使用頻度の高いものをすぐに手に取れる学習机の上に出し、物の〝住所〟を決めてワンアクションで使えるようにまとめる」こと。分類や収納の仕方は子どもに合わせて試行錯誤しよう。 使用頻度が低いものは、本棚や袖机に保管するのが鉄則だ。この基本は、子ども部屋(勉強部屋)学習派、リビング学習派のどちらにも通じる。 リビング学習では、カラーボックスなどの棚を置き、そこに学習机の上に並べるもの(下の写真1~6参照)をしまう。学習場所を移動する際は6点セットを取っ手付きケースなどに入れて運ぶと便利だ。また、基本にプラスして、折り畳み式の間仕切りを机の上に設置するなど、気を散らせない工夫も追加したい。
プリントの片付けは6段階で仕組み化
片付けの中でも特に難しいプリント類の収納や仕分けは6段階で取り組もう。 (1)全体を俯瞰する (2)何のために保管するのか、仮でもいいので目的を決める (3)使用頻度や時系列で大まかな場所を決める (4)誰がどのように管理するか決める (5)収納グッズを用意する (6)グッズを教科別や目的別に色分けする、という流れだ。 デジタルで管理するのも手だ。デジタルスキャナーや、スマホで撮影するだけで文書を電子化できるアプリを使えば、紙の管理をやめられる。 片付けは判断の連続で、物を管理するには大きなストレスがかかる。初めから「手間がかかる作業をやろうとしている」ことを意識しておき、収納グッズ(写真参照)を駆使すれば解消することだと理解しておこう。 「片付けの仕組み化」は、判断や管理の時間を短縮でき「子どもに対してゆとりある対応ができるようになる」(澁川氏)という利点もある。さあ、今日から始めよう。 澁川真希さんの連載「『仕組み化』で実現!共働き最適ハウス」をフォローするにはこちらをクリック! 最新記事がメールで届くので、読み逃しがなくなります。
ダイヤモンド・ライフ編集部