刃物を持った男が金銭を要求してきたら・・金融機関で強盗事件を想定した訓練 鹿児島市
鹿児島テレビ
全国でいわゆる「闇バイト」による民家への強盗事件がニュースになっています。そんな中、鹿児島市の金融機関で15日、強盗事件を想定した防犯訓練が行われました。 訓練は防犯意識を高めようと、2024年6月にオープンした「JA鹿児島みらい伊敷支店」で行われ、店舗の職員ら約40人が参加しました。 訓練では刃物を持った犯人が「金を出せ!」と繰り返し大声を上げて店内に入り、客を人質にとり金銭を要求します。 職員は、時間を稼いでいる間に非常通報ボタンを押し警察に通報。 その後、警察から電話がかかってきますが・・・ 犯人に「電話に出るな」と止められ、出ることができません。 犯人は現金の入ったバッグを受け取ると走ってその場から逃走。 犯人を追いかけてカラーボールを投げるまでの流れを確認しました。 鹿児島西警察署・松元直樹生活安全課長 「客観的に見ていてどこが(電話が)鳴っているかわからなかった。『電話と取るなと(犯人に)言われても(受話器を)コソッと取って机に置くと、犯人の『動くな』『早くしろ』の声が、指令室に聞こえる。『これは緊急だ』『強盗事件だ』『誤報ではない』と分かる」 JA鹿児島みらい伊敷支店・中尾祐作支店長 「あっという間の出来事で、実際に起こってしまうと対応が難しいと思った」 今回は金融機関での強盗事件を想定した訓練ですが、全国ではいわゆる「闇バイト」による強盗事件がニュースになっています。 訓練の後には警察から「闇バイト」についての講演も行われました。 鹿児島西警察署 生活安全課・松元直樹課長 「西署管内でも『不要品回収業者とかリフォーム会社が訪ねてきた。不審な人が来ました』との相談が、非常に多く寄せられるようになった。ドアを開けずにインターホン越しに応対するとか、自宅内に現金を保管しないことを呼びかけている」
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