埼玉・秩父に雲海広がる 盆地覆う霧、朝日浴びて神秘的に
埼玉県・秩父地域で7日朝、高台から見下ろす市街地に雲海が広がった。前夜に濃霧注意報が発表されており、盆地を覆った霧を山の上などから眺めると、山あいに「白い湖」が現れたかのような神秘的な光景が見られた。秩父盆地では、春と秋に発生しやすいが、冬でも気象条件がそろえば楽しめる現象という。 秩父市と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパークの展望台からは、朝日を浴びた武甲山のふもとに広がる雲海上に、荒川に架かる秩父公園橋のハープ状の骨格上部が姿を見せていた。 熊谷地方気象台は「秩父盆地では夜に地上付近の空気が冷やされて濃い霧や層状の雲が発生し、標高の高い所から海面のように見えることがある。その現象が雲海だ。今回は前日に雨が降り、晴れて風も弱かったので濃い霧が発生した」としている。【照山哲史】