42歳、築28年「3200万円」のマンションを購入すべきか迷っています。「終の棲家」にしたいのですが、築年数が古いのは良くないでしょうか? 住む場所があれば安心できると思っています…
人生の折り返し地点も近い42歳。だんだんと老後について考え始める時期なのではないでしょうか。そういった際に、多少古くても手が届きそうな価格の物件を見つけると、「買ったほうがいいのか」と悩むこともあるでしょう。 ただ、東京23区で予算3000万円程度だと、築年数が古めのものしか選べず、終の棲家としての役割を果たしてくれるのか不安かもしれません。今回は築年数の古いマンションの購入について考えてみましょう。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
築年数が古いマンションを買うことで想定できることはある?
今回は、都内にマンションを買いたいが予算の関係で築年数が古い住居しか選択肢がない、といった内容です。仮に都内の築古マンションを買った場合に考えられることを、良い面と悪い面に分けて考えてみましょう。 ■良い面 マンションの老朽化が進めば、将来的に建て替えを検討することになります。マンションを建て替える際には所有者の5分の4の承認が得られれば可能になるため、合意がなされれば建て替えることができます。 そうすればマンション自体の資産価値は向上するので、良い方向に話が進めば購入金額以上の価格で売却できる可能性が出てくるということになります。 また購入予定の地域によっては再開発が検討される場合があります。駅から近い物件で予算内に収まるのであれば、購入を検討する価値はありそうです。 ■悪い面 築古のマンションを買うことによるマイナス面は、徐々に修繕積立金が上がっていくリスクが伴うことです。当然ながら建てられてから年数が経過した建物は徐々に劣化していきますので、建物を維持するためにお金が必要になります。 マンションの場合は修繕をする時に備えて積み立てをしていくのですが、費用がかさむにつれて積み立て金額が上昇していく可能性があります。もしくは修繕を決定する際に積立金では足りない場合には差額を住民で按分する可能性も出てきます。これに備えておく必要が出てくるのです。 さらにローン返済が終わっても、修繕積立金や固定資産税などの費用は生涯かかり続けるでしょう。