【ジャパニーズモダンの傑作椅子】イサム・ノグチも愛用していた究極のロッキングチェア
美しい造形美に、快適な座り心地......。たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は、日本のデザイン界を代表する巨匠たちが手がけた名作椅子から、菅澤光政の「ロッキングチェア」をピックアップ。 【写真】ジャパニーズモダンの傑作椅子5選
菅澤光政の「ロッキングチェア」
1940年の創業当時から家具における「デザイン」の価値を打ち出してきた木工家具メーカー「天童木工」に、1963年から2005年まで在籍したインハウスデザイナー、菅澤光政。天童木工で40種以上の作品を手掛け、数多くの名作を生み出してきたが、中でも代表的なのが、1966年にデザインした「ロッキングチェア」。 特徴は肘掛け部分以外継ぎ目のない一体成形のサイドフレーム。これにより、高いデザイン性と堅牢性を見事に両立。また肘掛けのカーブには、局所的に厚みを変える「不等厚成形」の技術が用いられており、美しい見た目と快適な座り心地を叶えた。その完璧な構造から、建築家やデザイナーに愛好者も多く、彫刻家、イサム・ノグチがアトリエで愛用していたことでも知られている。張り地はファブリックやビニールレザー、重厚感のある天然皮革など豊富な素材とカラーからセレクトできる。
「ロッキングチェア」¥108,900~/天童木工 別売りの「オットマン」との合わせ使いもおすすめ。「オットマン」¥47,300~/天童木工 天童木工 TEL. 0120-01-3121 BY EMI ARITA