”一生忘れない最高の仲間”前回の欠場乗り越え…就実「春高バレー」で2年ぶり日本一【岡山】
バレーボールの全日本高校選手権「春の高校バレー」決勝で、女子の岡山県代表、就実が、2年ぶりの全国制覇を成し遂げました。2023年は新型コロナの影響で欠場となった就実。苦しみを乗り越えての偉業達成です。 2年ぶりの優勝を目指す就実はここまで1セットも落とさずに決勝に進みました。相手はインターハイ・国体、2冠の東京都代表、下北沢成徳です。応援席には、2023年の欠場の悔しさを知るキャプテンの姿も。 (2023年の主将で卒業後日本体育大学に 岩本沙希さん) 「去年(2023年)棄権になって悔しい思いをしたけど、一緒に戦いたい」 岡山市の就実高校ではパブリックビューイングに在校生など約200人が集まり、力強い声援を送りました。 試合で就実は、攻撃の3本の矢が躍動します。エースの福村心優美が開始直後から強烈なスパイクを次々と決めると。ネクスト石川真佑の呼び声高い高橋凪も、大舞台で輝きを放ちます。 セッター対角に入る押川優衣も3本目の矢として力強いスパイクで得点を重ね、1、2セットを連取します。 第3セットは、3年生の司令塔、河本菜々子のツーアタックや、1年生の比留間美晴のブロックポイントなどもさく裂し、相手に隙を見せません。そして、ついに。 (実況 フジテレビ・倉田大誠アナウンサー) 「気持ちを込めたスパイク!ワンタッチは無かった。岡山・就実。悲願の輪、涙の輪、歓喜の輪がコートに広がりました。」 2023年の悔しさを全力でぶつけた就実が2年ぶり5回目の春高優勝を果たしました。 (岡山から応援した人) 「すごく感動した。優勝してうれしい気持ちでいっぱい」 「涙で言葉にならない。選手たちがよく頑張ってくれた」 (就実2年 福村心優美選手) 「みんながつないでくれたボールを決めきるのが自分の仕事。それがきょう果たせて良かった」 (就実3年 井上凛香主将) 「しんどいことを乗り越えた分、一生忘れない最高の仲間になった」 (就実 西畑美希監督) 「ここに来るまで本当にたくさんの人に支えてもらって、助けてもらって、やっと、この場に立てている。そういう人に少しでも恩返しできたのでは」 今大会、初戦から1セットも落とすことなく優勝した就実。チーム全員でつかんだ全国制覇は見ている人に勇気と感動を与えたに違いありません。 この吉報を伝えようと、岡山市では8日夕方、新聞の号外が配られました。見出しには「就実5度目V」の大きな文字。 号外は午後5時半からJR岡山駅前で配られ、道行く人たちが、次々にうれしい知らせを手にしていきました。 (受け取った人) 「 コロナで去年(2023年)出られなかったと思うが よく頑張ったと思う」 「どんなボールも拾ってつなげるんだ というのが伝わった」 「仕事中もそっちに気が行った 最後までいい試合だった」 「同世代が頑張っていて 自分も頑張ろうと思う。娘が就実卒業…娘共々嬉しいおめでとうございます」
岡山放送