「売る人より買う人が多い」金の価格が高騰 25年前の10倍超 老舗の金取り扱い業者を取材
中国放送
最近の金の価格の推移です。このところの円安やインフレの影響などがあって、4月22日に1グラム1万3105円の最高値を記録しています。 【写真を見る】「売る人より買う人が多い」金の価格が高騰 25年前の10倍超 老舗の金取り扱い業者を取材 今も高値が続き、25年前の1999年の1グラムあたり1000円だった時に比べ、10倍以上になっています。広島での「金」事情はどうなっているのでしょうか? 広島市西区の堤田貴金属工業です。1948年創業の老舗で、貴金属の買い取りや地金の販売、分割などの加工作業を行う会社です。 堤田貴金属工業 堤田龍治 社長 「金っていうのは世界のどこでも通用するものなので、世界標準の通貨っていうんですかね。円安なのもあります。日本の通貨が弱いなら金を持っておこうって方が増えているんじゃないかな」 金の売買に関してここ1年で状況は大きく変化しているようです。 堤田貴金属工業 堤田龍治 社長 「今、買われるお客さまも増えて、ちょっと驚いております。去年、一昨年では、売られる方が8割、買われる方が2割ですね。今はもう5割、5割。ほぼ5分5分です。」 最近は、初めて金を買う人も増えているのだそうです。少額の金の地金をはじめ金貨などの購入も人気があるそうで、堤田さんは在庫の確保に苦労しているといいます。 こちらのコインは一番大きなもので、1オンス43万1910円。小さなものは10分の1オンスで4万6620円だそうです。また、金は売却や贈与のために「小分け」と呼ばれる分割作業を行います。この小分けも金の価格高騰の影響を受けて、これまでと様子が変わってきているそうです 堤田貴金属工業 堤田龍治 社長 「1キロ・100グラムを10本じゃなしに、50グラム20本にされる方が増えております。以前は100グラムで100万円を超えなかったんですが、今はもう110万円を超えてしまう。例えば、お孫さんとかに贈与ですよね。そのために110万円の枠に収めようと思ったら、やはり50グラム。小さい、小分けにしてですね。みなさんに分けていく、そういう考えの方が増えてきています」
◇ ◇ ◇ 青山高治 キャスター 「堤田社長に『金』初心者へのアドバイスを聞いてきました。投資目的ではなく余剰資金で行うこと。金の価格は相場なので上下に動きます。短期的ではなく長期的に保有することを考える。そして、必ず売り買いの判断は自己責任で行う。店頭でアドバイスはいただけるそうですが、『最終判断はお客さん自身で』ということでした。
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