今季のロッテは『貧打線』なのにV争いを演じている! 優勝には佐々木朗希の中6日先発登板が必要不可欠だ!【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
打つことに課題のあるロッテは阪神に勝るとも劣らぬ「投手王国」
ロッテがペナントを制するには、やはり佐々木朗のフル回転が必須になる
いまの千葉ロッテは、本当に打てないチームだからね。 今季は打撃力向上のために昨季まで巨人に在籍していた外野手のグレゴリー・ポランコを獲得した。ここまで主にDHに座り、打線のカギを握るポランコも8本塁打、26打点とそこそこ打ってはいるけど、打率.220ではあまりにも確実性に乏しい(成績は6月29日現在、以下同)。 現在、ロッテの規定打席に到達している選手の中で、最も上位にいるのが11番目の安田尚憲で打率.251、5本塁打、19打点だ。その次が19番目の中村奨吾で打率.225、6本塁打、23打点だからね。 これでは「貧打線」と言われても仕方がない。ロッテのチーム打率は.230でリーグ3位。得点は223で同4位。失点は222とリーグ3位。3位と言っても、オリックスの220、ソフトバンクの221とほとんど変わらないから、大いに胸を張ってもいいと思うよ。 今季のセ・パ両リーグは“投高打低”の様相を呈している。いくら「打てない」と言われていても、勝つために必要なのはバランスだからね。 「打つことに課題がある」ロッテのチーム防御率は3.26でリーグ5位ではある。しかし、“投高打低”でチーム防御率が接近した中での5位だし、失点数はリーグ3位なのだから、やはりロッテも「投手王国」であることは間違いない。 「打てない」ロッテは「無駄な点を与えない」バランスのとれたチームだから、ソフトバンク、オリックスと三つ巴の首位争いを演じることができる。 ロッテについて、俺の現役時代の話をしてみたい。巨人が1970年に日本シリーズで激突した相手が、千葉ロッテマリーンズの前身であるロッテ・オリオンズだった。 オリオンズというチームは・・・
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週刊ベースボール