石丸伸二氏(41)「トライアスロンで鍛錬」 主な候補者の横顔 東京都知事選
「時代を動かすチャンス」と挑戦を決めた。故郷の広島県安芸高田市長が令和元年参院選広島選挙区の買収事件に関わり辞職したことが政治を志したきっかけ。当時の副市長だけが後継として名乗り出たことに「強い危機感を覚えた」という。それまでの銀行員のキャリアをなげうつ決意をした。 市長時代は市議会や地元メディアを相手にした動画で話題に。今回の選挙でも、交流サイト(SNS)などを駆使する。 銀行員時代、経済を分析・予測するアナリストとして活躍。ニューヨーク駐在歴4年半の国際派だ。また、東京にも計約10年間住んだ。当時の勤務先のそばにある皇居近くの公園のサクラを眺め、東京国際フォーラムの周辺を散歩するのがお気に入りだった。 趣味はトライアスロン。約5年前に始め、月曜から金曜までは毎日朝30分程度のランニング、土日に自転車と水泳の練習に励んできた。夏のシーズンには、レースにも参加する本格派。とはいえ知事選出馬のために6月に東京に移住して以来、「時間が無くて体を鍛えている暇がない。選挙中もできれば朝に走りたい」と苦笑する。 地元愛から安芸高田市長時代のマイカーはマツダ車だった。「東京ではマイカー生活は現実的ではないので、銀行員時代も持っていなかった。移動は都バス、地下鉄、鉄道ですね」と話す。 漫画やアニメを愛する側面も。自身の電子書籍リーダーには約3千冊の漫画をダウンロードし、実家にも紙の本で2千冊ほどあるという。中でも好きな漫画は「蒼天航路」。中国の三国時代が舞台の作品だが、「曹操が珍しく悪役として描かれていない」といい、有能な為政者としての姿にひかれたという。 <いしまる・しんじ> 昭和57年、広島県出身。京都大卒業後、三菱UFJ銀行に就職。経済を分析・予測するアナリストとして活躍した後、地元の広島県安芸高田市で市長を務めた。トライアスロンのほかに、キャンプなどを趣味としている。