『花晴れ』いよいよキャラが立ってきた 愛莉、“天馬くん”のほかはどう?
脇を固める怪しい動きをするオトナたちも気になる
また、それほど登場場面は多くはないが、天馬の継母・利恵を演じる高岡早紀ら、脇を固めるベテラン陣の演技もこれからの物語を支えていくことになるだろう。私生活では母で、女性としては魔性の雰囲気を放つ高岡。ちょっと怖い、あまりお近づきになりたくないような腹に一物持つような継母ぶりで、天馬の実母・美代子(堀内敬子)とは対照的だ。 なんでも『花男』と比べるのはよくないかもしれないが、高岡の継母役は、『花男』では司とつくしの間を邪魔しにかかった加賀まりこ的なポジションだろうか。少ない登場場面でもしっかりと強い印象を残す存在感は、さすがだ。毎回、おしゃれなブランドを着こなしているのも、ファッションに興味のある視聴者層には好評のようで、その週の着こなしがネット上で話題になっている。 一方、晴の父親を演じる滝藤賢一も今後、怪しい動きをしていきそうだ。滝藤は放送中のNHK朝ドラ『半分、青い。』など出演ドラマが絶えず絶好調といった感じだ。 視聴率的には、初回の平均視聴率7.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ 以下、同)でスタートし、第3話では9.6%をマークしたものの、そのまま右肩上がりとはいかず、今回の第5話は8.7%と、まだ2ケタには1度も届いていないが、今後の盛り上がり次第では2ケタもねらえそうだ。キャラクターが生き生きとしてきた出演陣を見ていると、それだけのポテンシャルは感じる。 (文:志和浩司)