『花晴れ』いよいよキャラが立ってきた 愛莉、“天馬くん”のほかはどう?
ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系、火曜よる10時)の第5話が15日に放送されたが、杉咲花が演じるヒロイン・江戸川音の可憐さが目立ち始めたと同時に、各キャストの存在感もアップ。物語もがぜん盛り上がってきた。どうしても最初は観る側としては、『花より男子』シリーズと比べてしまいがちだったが、『花晴れ』もここにきてようやく“キュンキュン度”が上昇し、独自の魅力が出てきつつあるようだ。 杉咲花はもっと弾けてよし 人気はF4頼み、華がないC5の成長はこれから?
C5で一歩突き抜けた愛莉、“天馬くん”のキラキラ王子感
第5話では、ご令嬢であり人気モデルのメグリンことめぐみが登場。演じる飯豊まりえの好演をほめたいところなのだが……。ここに来てC5のメンバーで一歩突き抜けた存在感を示し始めた真矢愛莉(今田美桜)の漫画原作らしさをしっかり前面に出し切った大胆な演技の前では、やや物足りなさを感じるという声も多数聞かれる。 はじめは意地悪キャラと思われた愛莉は、自らの恋は破れたものの音(杉咲)の味方となって、音と神楽木晴(平野紫耀)がうまく行くように動き始めることで好感度は急上昇。愛莉と音の2人のシーンなどは、それぞれ異次元の可愛さが互いを活かし合っているようだ。 そんな中、晴は温泉で偶然メグリンの裸を見てしまうというハプニングが発生。それがバレて、いい感じだった晴と音との間に不協和音が生じてしまう。物語はここから急転回していき、音と晴、音のいいなずけでライバル校の馳天馬(中川大志)との三角関係が始まるかと思いきや、そこに晴に恋するメグリン登場で、複雑な四角関係の様相を呈してきた。 晴への恋心をどこかで感じつつも、さまざまな状況もありストレートにそれを認められないうちにメグリンが介入。しかしブレずに音一択状態の晴は、音への告白を決意するが、音は安心できる天馬との交際を選ぼうとする。いったい、どうなってしまうのか。晴、天馬の両方から、「壁」を感じるといわれた音の揺れ動く乙女心を、杉咲の演技力がしっかりと伝えている。 スタート当初は『花男』の道明寺司(松本潤)や花沢類(小栗旬)のゲスト出演などに話題を助けられた感の強い『花晴れ』だったが、ここにきて、観る側が見馴れてきたというのもあるだろうが、それぞれのキャストが持ち味を出してきている印象だ。 女優陣だけでなく、ほぼ完璧で隙のないキラキラ王子感が際立つ天馬と、イケメンなのだが隙ありまくりのヘタレでどこか憎めない晴とのコントラストも楽しい。一方で残りのC5の栄美杉丸(中田圭祐)、成宮一茶(鈴木 仁)、平海斗(濱田龍臣)の存在感はまだ薄い。中盤から終盤に向けてもっと活躍の場を増やしていけるのだろうか、少々心配になってきている。