あおぞら銀、今期180億円の黒字に転換へ-米不動産融資で前期は赤字
(ブルームバーグ): あおぞら銀行は13日、今期(2025年3月期)の連結純損益が180億円の黒字(前期は499億円の赤字)に転換する見通しだと発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト6人の予想平均181億円とほぼ同じだった。
前期は米国オフィス向け不動産融資への追加引き当てなどで2009年3月期以来の赤字決算となった。本業のもうけを示す実質業務純益は86億円のマイナスとなった。与信関連費用は469億円と前年から452億円増えた。
同行は2月に追加引き当てについて開示し、前期の純損益予想を240億円の黒字から一転して280億円の赤字に修正。米商業用不動産の市況悪化が日本に飛び火した例として注目された。5月1日には繰り延べ税金資産を取り崩すため赤字額が498億円に拡大すると2度目の下方修正を行った。
あおぞら銀株の13日終値は2424円と、2月発表前の3257円から26%安い水準となっている。
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Takashi Umekawa, Taiga Uranaka