今や世界が注目するグルメタウン・通天閣エリア「西成」…地元の重鎮に聞いたとっておきの美食ツアー!
シカを褒めてたら牛が出てきました。牛アゴおろしポン酢495円です。「ちょっと歯応えのあるアゴ肉です」とのこと、なぜこの人は歯の悪い私に固そうなものばかり出すのかしら…と思ったら、これもバラ肉とさして変わらない食感。ちょいコリコリっとする独特な歯触りが心地よいです。ポン酢であっさりしててサクサクと箸が進みます。 一番人気のメニューは、イノシシ鍋2080円。2人前はあるボリュームで、醤油ニンニク、胡麻味噌、すき焼きの3種から選べます。ベースは魚介スープで、イノシシもその時にある部位を使用。京都の山奥あたりの民宿で食べる8000円ぐらいのボタン鍋を超えるクオリティです。 ◆「帰ってきたら店が天ぷら屋になってました」 ジビエや魚介料理のほかに天ぷらも得意だそうです。何でも、カズキさんの長期留守中にさっき登場した豊さんが来て、「天ぷら食いたいなあ。ここで出したらええやん」と勝手に店を天ぷら屋にしてしまったとのこと。 こんなところで西成美食ツアーは終了。2日間に分けて回りましたが、ホルモンにステーキにカニにシカにイノシシに…いやあ腹いっぱい胸いっぱいになりました。 あそうそう、森澤さんが撮っている映画『西成金魚』は今年公開予定だそうな。オール巨人さん、海道力也さん、桂文福さんといった著名人から、普通の街の人々まで出演していて、ヒューマニズム溢れる力作に仕上がっている(途中)そうですよ! 取材・文・写真:猫田しげる 1979年生まれ。タウン誌、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。現在はウェブライターとしてデカ盛りから伝統工芸まで幅広い分野で執筆。弱いのに酒好きで、「酒は歩きながら飲むのが一番旨い」が人生訓。 猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」https://nekotashigeru.site/
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