今や世界が注目するグルメタウン・通天閣エリア「西成」…地元の重鎮に聞いたとっておきの美食ツアー!
◆どこからかズワイガニが 肉に満足していたらズワイガニが出てきました。酒池肉林ってこのことでしょうか。なんでも、友人が大量に仕入れちゃったものを安価で買い取り、フードロス削減も兼ねて提供しているそう。このミソ見て下さい。ミソの海に溺れるやつですよ。 脚も刺身で食べられるみずみずしさ。甘みがありながら透明感のある味で、剥いてくれてあるので無言になりません。1杯3500円ぐらいだそうですが、もう時季が終わりかけなので売り切れていたらごめんなさい。 私のことをフードファイターだと思っているのか、二色鍋も登場しました。牛骨鍋とチゲのハーフ&ハーフです。牛骨の髄からエキスを取ったスープに、牛バラ肉や厚揚げや野菜が敷き詰められています。濃厚で牛の風味もしっかりあり、鳥取で食べた白濁スープの牛骨ラーメンを思い出しました。 チゲはめっちゃ辛いですが、豚バラの脂で緩和されてこっくりマイルドに。麺くださいって言いたかったです。 ◆4_ジビエも魚介も自分で獲るハンターの店 実は次、カズキさんの店にも行こうと思ったのですが、この日に限ってスタッフ全員風邪でダウンして休店…っていうかもう腹パンで食べられないし。 てなわけで後日伺った「西成カズキん家」。三角公園のトイメンという分かりやすい場所にあります。 なんとコチラ、カズキさんが自分で狩猟したシカやイノシシのジビエを出す、究極の食材自家調達店なんですよ。 カズキさんは建設会社を営む傍ら、「何かを捕まえるのが好き」で、6年前に狩猟免許を取り、山も買い、シカやイノシシを追う生活に。鳥獣だけでなく魚も捕まえる二刀流なので、船も買って漁もしているそう。恐るべき狩人です。 店では自分が獲った海のもん・山のもんをありったけ使って料理に。ちなみに、店内に可愛らしい坊やがいたので「息子さんですか?」と尋ねたら「孫です。自分40歳だけどもうおじいちゃんです」。 私より若いカズキさんが立派に会社も店も経営し狩りまでしてるとは、自分とはなんと小さな存在なのだと恥ずかしくなりました。 自己否定はさておき、料理でもかっ食らうことにします。写真はシカカツ660円でして、シカが獲れた時だけの限定メニュー。部位もその時によって変わり、背中だったりモモだったり前脚だったり。 この日私は歯を抜いたばかりで固いものが食べられず、丸飲みか~と覚悟したのですが、噛み切れました。聞くと「肉の繊維を断ち切るようにカットするので柔らかいんです」とのこと。鹿って臭みもないし、牛や豚とまた違った香りで、鹿にシカない良さがあるんですね。ってくだらねえ~。