「東京オリンピック」から60年 公式記録映画を撮影したカメラマンが振り返る“あの時”「オリンピックって特別」
市川崑監督の作品にかける“想い”とは?
Q.市川崑監督との思い出は。 ⼭⼝益夫さん:褒められたことはほとんどないね。笑って普通に話しているのが褒められている時なのかな。みんな怒られるのを分かっているから、寄りつかないんだけど、俺は怒られるのが当たり前だと思っているから。 Q.市川崑監督から⾔われたことで記憶にあることは。 ⼭⼝益夫さん:いろんな競技があるのだけど、それぞれの競技で⽇本が負けても、⼀緒に競技したってことに価値があるんだから、負けたとか気にするなって。⽇本は戦争して負けた国なのだけど、こうやって、みんな無視して⼀緒になって競技してくれている。それを考えたら、恩返ししきゃダメだよって。 当時は、終戦から19年。焼け野原からの復興オリンピックの撮影に臨む市川崑監督の思いがうかがい知れる。 「東京オリンピック」のあとも、1970年に⼤阪で開催された⽇本万国博覧会の⽇本館で上映された「⽇本と⽇本⼈」。8⼈の映画監督が参加した1972年のミュンヘン五輪の記録映画「時よとまれ 君は美しい」。100メートル競⾛を題材にした「The Fastest/最も速く」など、市川崑監督の作品で⼭⼝さんはダッグを組むことになる。 1964年の東京オリンピックから60年。⼭⼝さんにオリンピックへの思いを聞くと…。 ⼭⼝益夫さん:オリンピックって特別だよね。ああいう良さっていうのは、オリンピックしかないよね。いろんな国から来た選⼿は、負けるのが分かっていても⾛るわけでしょ。お客さんもそれを⼼得ていて、ビリを⾛ろうが先頭を⾛ろうが、ゴールした後は拍⼿をして、選⼿は⼿を挙げてお客さんに応える。オリンピックの良さは、そういうところにあるんだよね。 【執筆:フジテレビ撮影中継取材部 石黒雄太カメラマン】
撮影中継取材部
【関連記事】
- 【独自】「誰やねん!お前!」「警察じゃ!」「知るかボケェ!」緊迫の現場…高級時計“950万円相当”窃盗で28歳男を現行犯逮捕 大阪・心斎橋筋商店街
- 東京駅ホームで殴り合いや顔面キックのバトル勃発 酔っ払いがぶつかり口論から殴り合いに発展「お酒の飲み過ぎはよくない…」
- 【続報】女4人と“ハーレム生活”…死亡した長野直樹容疑者(47)が“犯行を指示していた”供述 警察署の留置場で倒れ死亡
- 卑劣!顔出しありに避妊具なし 150人以上をAV出演させ売上3億円か 被害女性が語る勧誘から撮影まで
- ベトナム人ガールズバー経営者の女ら17人逮捕 無許可で接客させ約4億4000万円売り上げか 六本木や錦糸町に5店舗経営