「本格的な場所で毎日練習できる高校ほとんどない」高校生、マウンテンバイクの好環境PR 白馬高にクラブ創設
全国大会入賞の実力者も在籍
長野県白馬高校(白馬村)の生徒有志8人が、マウンテンバイククラブを創設した。同校周辺は起伏に富んでおり、練習環境に恵まれていることから、マウンテンバイクをする生徒が同校を選ぶ理由の一つになっている。生徒の中には全国大会で入賞する実力者もいるが、個々に活動していたことからクラブを発足。SNSなどでマウンテンバイクの環境が整っていることをPRしている。 【写真】豪快なジャンプも 練習に励む高校生
現在、1年生が7人、3年生が1人で、うち初心者は3人だ。週1回、大会会場にもなる同村北城の「白馬岩岳MTB PARK」で練習する。日が暮れ始める午後6時半ごろまで仲間と凸凹なコースや坂道のコースなどを走る。
効果的なPR方法を
クラブ設立に尽力したのは1年の森岡ののさん(15)。競技者がそれぞれ個別に活動し、うまく発信できていないことから、効果的なPR方法としてクラブの発足を思いついた。
マウンテンバイクをやろうと進学
メンバーの1人で東京出身の1年生の小山颯一朗さん(15)は、全国各地の大会で入賞する実力者。マウンテンバイクをやろうと同校に進学した。練習場には自転車で生徒寮から15分で通え、「毎日、本格的な場所で練習できる高校なんて、国内にほとんどない」と強調する。
3年生のブッシュ勇武さん(18)は将来、国内でマウンテンバイク普及に携わる仕事に就きたいと考え、クラブに参加。初心者にブレーキの握り方など実践を交えながら丁寧に教えており、「自分の夢につながる良い機会」と話す。
「ウインタースポーツだけじゃない」
森岡さんは、練習の様子を写真や動画で撮影し、インスタグラムで発信するなど広報全般を担当する。「白馬高校の魅力はウインタースポーツだけでないことを広げていきたい」と意気込んでいる。