水田のカメムシ対策 畦畔にハーブ植える 埼玉で実証試験
埼玉県杉戸町の古澤邦敏さん(62)は、水田の畦畔(けいはん)にハーブ「ペニーロイヤルミント」を植えている。近年、多発傾向が報告される、水稲で不稔(ふねん)や斑点米の原因になるイネカメムシの被害に備えることが狙いだ。 古澤さんは水稲を6・5ヘクタール生産する。このうち、「ペニーロイヤルミント」の苗を植えたのは、農薬の使用制限がある特別栽培の「コシヒカリ」70アールの畦畔。「ペニーロイヤルミント」は、特有の香りで防虫効果があるとされ、実証試験をしている。 古澤さんは、コストを極力かけずに等級や収量低下の被害を防ぎ、良質な米生産につなげたい考えだ。「農薬の防除回数の削減と、畦畔の緑化維持に大いに期待する」と話す。
日本農業新聞