貧困撲滅を訴えるクリス・マーティン、娘のデビュタントに出席して炎上中「偽善者以外の何者でもない」
先週末パリで開催されたデビュタント・バル。ご存じの通り、これからパリの社交界を彩る上流階級の子女たちがデビューを果たす舞踏会だが、今年はグウィネス・パルトロウ&クリス・マーティン元夫妻の愛娘アップルがデビューした。母グウィネスは「ヴァレンティノ」のカスタムドレスに身を包んだアップルとの2ショットをSNSに投稿、祝福した。
超高級ホテルのシャングリ・ラ パリで開催された舞踏会にはクリスも出席。アップルやグウィネスと同じ「ヴァレンティノ」のタキシードで娘と踊る姿が、ネット上に拡散している。これを見たクリスやコールドプレイのファンからは戸惑いや批判の声が上がっている。クリスはこの20年間、貧困の撲滅と闘ってきたことで有名。アムネスティ・インターナショナルを始めとする様々な組織とタッグを組み、格差の是正やフェアトレードをアピールしてきた。2000年代初めには自分の収入の10パーセントを貧困と不正を根絶することを目指す組織、オックスファムに寄付。2003年には新聞「ガーディアン」に「もし世界の人々の人たちが今よりもう少し貪欲でなかったら、底辺の人たちはもっと多くのものを手にできるだろう」という、タイトルだけで言いたいことがよくわかるエッセイを発表し、世界を牛耳る富裕層を批判していた。今年9月にも「極度の貧困を今すぐなくそう」と訴えるイベント、グローバル・シチズンに出演。富裕層や先進国の指導者たちに「貧困撲滅のために必要な資金を出してほしい」と求めるグローバル・シチズンの公開書簡に署名もしている。
その彼が上流階級そのものとも言えるデビュタントに参加したのだから、ファンが驚くのも当然。「偽善的としか言いようがない」「結局セレブだった」「自分のポリシーを深刻に考えなくなったらしい」と批判するコメントがネット上に書き込まれている。「セレブ的なライフスタイルを選ばない俳優やシンガーもたくさんいるのに」と指摘、シンガーとして活躍していてもセレブリティにならない生き方は可能だと主張するファンも。
ちなみにデビュタントを支持する層からは、アップルに対する批判が噴出している。それは彼女が写真撮影のとき、他の令嬢を押し退けてポーズを取ったから。前に並ぶ令嬢がまだ撮り終えていないのに、カメラの前に飛び出したアップルに対して「やはり金で品性は買えないらしい」「下品だ」「シンデレラに出てくる意地悪なお姉さんみたい」というコメントが寄せられ、炎上気味である。父娘がどんな手段で消火するのか、注目が集まっている。