「議員歳費」って何に使われているの? 歳費カットの特例措置が終了
歳費以外にもさまざまな支給
とはいえ、国会議員には歳費のほかにもいろいろなお金が支給されています。 たとえば、「文書通信交通滞在費」という名目のお金です。これは使い道の報告義務がないお金で、議員ひとりにつき毎月100万円、年間1200万円が支給されています。また、法律をつくるために必要な費用として「立法調査費」というお金も月65万円、年間780万円支給され、国会議員にはJR各社やバス、航空券も支給されます。さらに、自民党や民主党、公明党などの各政党には、所属する国会議員の数と直近の国政選挙の得票率によって金額が決まる「政党助成金」も分配されます。国民目線で考えると、やはり国会議員がかなり優遇されているようにみえるのも確かなのです。 国会議員自らの「身を切る改革」とはなんだったのか、消費税率が8%に引き上げられたばかりだけに、議員歳費カットをめぐる議論に注目が集まりそうです。 (柳悠太/清談社)