「“今そばにいる大切な人”は震災当時も支えてくれた家族です」17歳が伝えたい感謝の気持ち
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)3月11日(月)は、「今そばにいる大切な人」をテーマに放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、10代のリスナーの電話をつなぎ、それぞれの“大切な人”とそのエピソードを聞きました。そのなかから、13年前の東日本大震災もともに経験した家族が大切だという山形県在住の高2の女性リスナーとのやり取りを紹介します。
――4歳のときに震災を経験
こもり校長:13年前の震災のことって、覚えていたりするの? リスナー:よく覚えています。当時は幼稚園生だったんですけど、そのときも山形に住んでいました。 こもり校長:震災のときはどうだったの? リスナー:幼稚園から帰ってきて、母と妹と一緒に絵本を読んでいたら大きな揺れがきたんです。私が幼稚園で作ってきた、壁にかかっていたフォトフレームが落ちて割れちゃって。揺れがちょっと落ち着いたときに、母が私と妹を連れて外に出たんですけど、それがすごく頭の中に残っています。 こもり校長:そうか……住んでいる地域の被害はどうだったの? リスナー:建物が崩れるとかはなかったんですけど、停電とか断水はありました。1階のすぐに逃げられるリビングに、祖父母も含めた家族全員で、水とか懐中電灯とかを用意してマットを敷いて1週間ぐらい過ごしました。
――「今そばにいる大切な人」は家族
こもり校長:そこから13年経って、“今そばにいる大切な人”は誰なの? リスナー:震災のときもそうだし、私がつらいときに支えてくれた家族です。 こもり校長:家族の存在は大きい? リスナー:大きいと思います。 こもり校長:それは、どういうときに感じるの? リスナー:私が小学生のときの話なんですけど、「学校にあまり行きたくないな」と思っていた時期に、母が「無理して行かなくてもいいよ」と言ってくれて。仕事も休みをとって一緒にいてくれたり……。 COCO教頭:うんうん。 リスナー:父は仕事の都合で単身赴任をしていて震災のときも他県にいたんですけど、別の場所で頑張って働いてくれていたり……妹も歳が近いので、たくさんいろんな話ができて。祖父母も、送り迎えをしてくれたり……そういうときに、支えられているなと思います。 こもり校長:そっか……1人ひとりに支えてもらっているな、と思えるんだね。そういうことを、言葉や行動で伝えているの? リスナー:あまり伝えられていない気がします。直接伝えるのは恥ずかしいし、あまり素直になれてないかな、って……(笑)。 こもり校長:でも、「伝えているの?」という質問も悪かったね(笑)。別に伝えることが全てではないからね。 COCO教頭:(笑)。 こもり校長:そういうふうに思えていることが大事だし、意味のあることだからね。 リスナー:でも、できればこの1年の間には伝えたいんです。 こもり校長:なんで? リスナー:私は、東京の大学に進学しようと考えているんです。一緒に過ごせるのがあと1年ぐらいしかないので、それまでに伝えたいなと思っています。 こもり校長:そうか~、いいタイミングだね。その思いが届くといいね。 リスナー:はい! こもり校長:話してくれてありがとう! リスナー:はい、ありがとうございました! ◇ このほかには…… ・「大切な人は、高校で出会った5人の友達です。第一志望の高校には行けなかったけど、友達のおかげで幸せな高校生活が送れました」という18歳 ・「大切な人は、友達グループから無視されたときに助けてくれた友達です」という13歳 ・「3歳上のお姉ちゃんは私のことがすごく好きなんです(笑)。大切にしてくれているのを感じるので、私も大切にしたいです」という15歳 と電話をつなぎました。