昨年王者シナー 順当に初戦突破も「厳しい試合」次戦は世界21位と対戦<男子テニス>
ナショナル・バンク・オープン
男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)は日本時間9日(現地8日)、シングルス2回戦が行われ、昨年王者で第1シードのJ・シナー(イタリア)が予選勝者で世界ランク94位のB・チョリッチ(クロアチア)を6-2, 6-4のストレートで破り、初戦突破を果たすとともに3年連続3度目のベスト16進出を果たした。 【錦織 圭、シナーらナショナルバンクOP組合せ】 22歳のシナーは前週のパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)に第1シードとして出場を予定していたものの扁桃炎により欠場。昨年王者として臨むナショナル・バンク・オープンは先月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来の大会出場となる。 J・ドレイパー(イギリス)とペアを組みダブルスにも出場しているシナーは1回戦で第16シードのS・ジレ(ベルギー)/ J・フリーゲン(ベルギー)組、2回戦でA・ブブリク(カザフスタン)/ B・シェルトン(アメリカ)組を下しており8強入りしていた。 そしてシングルス初戦となったこの日の第1セット、シナーは第3ゲームでブレークに成功。終盤となる第7ゲームで2度目のブレークを奪い先行する。 続く第2セットでも安定したプレーを見せるシナーは第3ゲームでブレークに成功。第6ゲームで1度のブレークポイントを凌ぎ、1時間36分で勝利した。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシナーのコメントを掲載し「ここに来てから少し経ったので、コンディションには少し慣れているかもしれない。今日のパフォーマンスにはとても満足しているよ。とても厳しい試合だったし接戦だったと感じている。2セット目のブレークポイントをセーブしたが、それが決まっていれば試合の流れが変わったかもしれない。今日はとてもいいマインドセットだったし、これからも続けていきたい」と語った。 「今日はボールをかなりうまく打てたと感じた。ここでプレーするのはとても難しい。風が強く、ボールが少し飛ぶので日々良くなるように努めている。今日は間違いなくとてもポジティブな日だったから、これからどうなるか楽しみだね」 勝利したシナーは3回戦で第15シードで世界ランク21位のA・タビロ(チリ)と対戦する。タビロは2回戦で同57位のL・ソネゴ(イタリア)を6-4, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。 同日には第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)、第5シードのA・ルブレフ、第6シードのC・ルード(ノルウェー)、第7シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)、プロテクトランキング(負傷などで長期離脱した選手の救済措置)で出場している世界ランク576位の錦織圭らが16強に駒を進めている。
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