台湾周辺で中国軍の艦艇などの活動確認…警戒高める 台湾国防部
台湾国防部は、台湾周辺で中国軍の艦艇などの活動を確認したと発表しました。台湾の頼清徳総統がアメリカのハワイなどに立ち寄ったことを口実に、中国軍が軍事演習を行う可能性が報じられていて、台湾側は警戒を高めています。 台湾国防部によりますと、中国軍は9日から11日にかけて沿岸部の浙江省と福建省の東側の空域に、航空機の飛行を制限できる区域を7か所設定したということです。これを受け、台湾国防部は、警戒と監視を強化したほか、中国軍の艦艇や海警局の船が台湾海峡や西太平洋で活動するのを確認したとしています。また、ロイター通信は、活動している船は90隻にのぼり、このうち3分の2が軍の艦艇だと報じています。 台湾の頼清徳総統は先週まで、就任後初の外遊として太平洋の島しょ国を訪れた際、アメリカのハワイとグアムに立ち寄り、議会下院議長らと電話などで会談しました。中国は強く反発していて、頼総統のアメリカ立ち寄りなどを口実に軍事演習を行う可能性が伝えられていて、台湾側は警戒を強めています。