【新市長・広沢一郎氏に生直撃】河村市政15年“継承”へ...市民税10%減税、名古屋城の木造復元にどう挑む?
広沢氏がそう答えたあと、「元に戻るのではなくて、増えるんです」と断言したのは河村たかし前市長。「経済だってそうだがね。値段を下げると、売り上げが増えて、全体の売り上げや利益が多くなるわけでしょう。そんな財務省みたいなことを言っていたら、いかんで」と話しました。 広沢氏と事実上一騎打ちとなった前参議院議員の大塚耕平氏に推薦をだした自民党。その自民党の名古屋市議に中京テレビの記者が取材すると「河村さんですら、減税5%に妥協した。10%にする根拠が見当たらない」「議会は混乱は避けられない」という話も。 広沢氏を支持する「減税日本」は、議会の中では少数派。自民党など“議会との対話”に難しさも出てくる可能性があります。
広沢氏: 「丁寧に説明を尽くしていく、に尽きる。当然、もともと10%減税のときも相当苦労して。ただあれは初めての減税だった。今回は“5%減税”の実績をもっての“10%”。またちょっとその時とは、状況が違うかなと。」 「説得は可能だとお考えですか?」という問いかけに対しては、「今回、これだけの民意をいただいたという後押しもある。」と力強く答えていました。
名古屋城の木造復元は何から進めていくのか?
中京テレビ「キャッチ!」のLINEアンケートで、新市長に聞いてみたい政策について調査したところ、「名古屋城木造復元」と「市民税減税」が同率1位、3位が「敬老パス」という結果に。 総事業費505億円のビックプロジェクト、天守閣の木造復元。このプロジェクトについて、広沢氏は“何から”取り組んでいくのでしょうか? 広沢氏: 「やはり今課題となっているのは、バリアフリー、ここをしっかりと。これも丁寧に説明をして、合意形成に進んでいきたい。まず、やはり文化財である、その価値を認めていただいた上で、我々はどこまでバリアフリーにできるか。これにチャレンジをしていく、こういうスタンス。」
“バリアフリーしません”ではなく、“どこまで、何ができるかを話し合っていく”という姿勢を見せる広沢氏。 広沢氏: 「あとはこの名古屋城というのが、“復元”という、現存するお城とほぼ近い価値を取り戻すという熱意でやっている。まずここをご理解をいただいた上で、そしてその上で我々はどこまで、このバリアフリーできるか、これをチャレンジしていく。」と、今後への思いを語りました。