【マーメイドS】永島まなみ、アリスヴェリテと重賞初V狙う 相棒は中2週でも力強く坂路で51秒8
マーメイドSの追い切りが13日、栗東トレセンで行われた。2勝クラスを勝った勢いで格上挑戦するアリスヴェリテは、栗東坂路で単走。好時計をマークして、中2週でも上々の仕上がりをうかがわせた。初コンビとなる永島まなみ騎手(21)=栗・高橋康=は、自身10度目の重賞挑戦。フレッシュなコンビで、人馬ともに重賞初制覇を目指す。 ◇ 格上挑戦でも楽しみが先行する。2勝クラスを逃げ切って中2週で挑むアリスヴェリテは、栗東坂路で単走。強めに追われて序盤から速いラップを刻み、4ハロン51秒8-12秒1をマークした。 「しっかりやりました。やる気に満ちあふれています。カイバ食いも順調ですし、力を出せれば面白いですね」 柴田助手が納得の表情でうなずく。2歳時にはアルテミスSで0秒1差の3着。のちに3冠牝馬となる2着リバティアイランドのクビ差に粘ったことがある素質馬だ。今年3月に小倉で2勝目を挙げると、昇級2戦目の前走で2勝クラスも突破。充実期に入ったことをうかがわせている。 前走までコンビを組んでいたルーキーの柴田裕騎手が右足を骨折して騎乗できなくなったため、今回は永島騎手との初コンビで挑む。追い切りには騎乗しなかったが、過去に同じレースに騎乗して「ハイペースで逃げていましたし、この馬のリズムで走れれば」と特長は把握している。 昨年7月のCBC賞(アビエルト)で初騎乗して以来、10度目の重賞挑戦。「どのレースも気持ちは同じですが、重賞は特に気を引き締めて臨んでいます。この馬にとって一番、いい形でレースをしたい。軽いハンデはスピードにつながるので、50キロを生かしたいですね」と先行策からの一発を狙っている。 デビュー4年目。今年は先週終了時点でJRA18勝を挙げ、通算も96勝と節目の100勝が迫ってきた。「課題も多いですが、現状に満足せず、やっていきたいです」。鞍上も充実一途。新コンビで、人馬ともに重賞初Vを狙う。(北池良輔)