「数字の下に線」この速度規制標識の意味はナニ?なぜ設置されているのか 答えはその設置場所に
東北放送
「意外と知らない道路標識」について深掘りします。道路標識は色々な種類があり、完璧に理解していないものも結構あるのではないでしょうか。この標識の違いわかりますか? 【写真を見る】「数字の下に線」この速度規制標識の意味はナニ?なぜ設置されているのか 答えはその設置場所に ■最高速度の標識とこれはナニ? 左は最高速度を示す標識で、この場合は、50キロまでスピードを出すことができるということです。一方で右の標識は、最高速度を示す標識と同じように見えますが、下に線が入ってます。 これは、左が最高速度を示しているのに対し、右は最低速度を示しています。みなさんは、この標識を見たことはありますか? では、どのような道路に設置されているか。宮城県内では、仙台東部道路や三陸道のこれらの区間(亘理ICから利府中ICと松島北ICから桃生豊里IC)に設置されています。 実際の設置されている様子を見てみましょう。 ■設置されている場所は… ここは仙台東インターチェンジの本線への合流地点です。 先のほうを見てみると最高速度の標識に並んで最低速度の標識が設置されてます。他の合流地点にも同様に並んでいます。 宮城県警の交通規制課によりますと、このように本線への合流箇所に設置されていることが多いということです。 では、どうして合流箇所に設置するのでしょう。 ■合流地点に設置するワケとは… 一言でいうと、交通の流れを整えるためです。というのも、一般に高速道路と呼んでいる道路は2種類に分けられます。 東北自動車道などは「高速自動車国道」で、法定速度は普通自動車などで最高速度が100キロ、最低速度が50キロと決められています。 一方、仙台東部道路や三陸道は「自動車専用道路」に該当します。この区分だと、法定速度は一般道と同じく60キロとなり最低速度は決められていません。このため自動車専用道路で最高速度を100キロにするには、標識での指定が必要です。同時に、最低速度を設定することで、車両間の速度差をなくし合流後もスムーズに、そして安全に走行してもらう狙いがあります。
きちんと標識を確認して、周囲の車の流れに乗ることが重要になります。
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