【厚生年金と国民年金】次回の年金支給日に「約46万円」支給される夫婦とは?ファイナンシャルアドバイザーが解説
老後間近でも始められる老後対策とは
今回は8月に夫婦で受け取る年金額「約46万円」と「約67万円」の違いについてみてきました。 現役時代の働き方や収入が年金にも影響を受けることがわかったのではないでしょうか。 夫婦で年金受取額が「46万円」と聞いてそれなら何とかなりそうと感じた方もいるかもしれませんが、この金額は2ヶ月分の支給額です。 さらにここから税金や保険料等が引かれ、手元に残るお金はもっと少なくなるでしょう。 多くの方が、年金だけでは足りないと感じたと思います。最近は資産形成が世間でも注目されており、老後対策のために投資を始める方も多くいらっしゃいます。 老後を間近に控えた方なら、今更始めても意味があるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。 最近は50歳代~60歳代から投資をスタートする方も増えてきています。 「人生100年時代」とよくいわれますが、健康寿命が延びている現代では、いつ始めても遅いということはないのです。 今年から始まった新NISAでは、利益が非課税となり、少額から投資をすることができるため、初心者にとっては始めやすい制度となっています。 ただし、投資には元本保証がないなどのリスクが伴うため、リスクを理解しながら自分にあった手段をとることが重要です。 新NISAでは、投資信託や株式を購入できますが、それだけで資産を築いていくことはリスクが大きくなるため、リスク分散として預貯金や債券などの安定資産も持つことも大切です。 まずは自分が受け取れる年金額については、ねんきん定期便やねんきんネットで確認し、老後資金計画を立ててみてはいかがでしょうか。 安心した老後を迎えられるよう、今からできることを考えることが、老後対策の第一歩となるでしょう。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・日本年金機構「年金振込通知書」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
菅原 美優