トラック放火の罪に問われた男の控訴審判決 福岡高裁が熊本地裁の無罪判決を破棄 裁判差し戻し【熊本】
テレビ熊本
熊本地裁で無罪判決となった裁判の控訴審判決です。 宇城市で車庫に止めてあったトラックに火をつけた罪に問われていた男の裁判で、福岡高裁は6日、一審の無罪判決を取り消し、裁判を差し戻しました。 この裁判は2022年1月、当時、阿蘇郡南小国町に住んでいた下城 昭鷹 被告(35)が宇城市三角町の住宅の倉庫に止めてあった知り合いの男性が所有する小型トラックに火のついたタバコを投げ入れ、車体を燃やしたとして建造物等以外放火の罪に問われていたものです。 一審の熊本地裁では「警察の捜査手続きには重大な違法性があり、自白の信用性を保証できず、犯罪の証明がないと言わざるを得ない」などとして、無罪判決を言い渡し、熊本地検が福岡高裁に控訴していました。 7日の控訴審判決で、福岡高裁の市川 太志 裁判長は「熊本地裁の原判決は、火災発生の時間帯などを軽視していて、事実誤認の疑いがある」と指摘。また「自白に至った経緯に不自然、不合理な点はなく、自白が信用しがたいものであると言うことはできない」などとして、一審の無罪判決を破棄し、熊本地裁へ裁判を差し戻しました。
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