【浜名千広】ソフトバンク10安打1得点は「つながり」を欠いた証拠「24年型打線」に戻すべき
日本シリーズで2連勝から3連敗で追い詰められたソフトバンクは、打線を本来の姿に戻して戦うべきではないだろうか。 敵地・横浜での第1戦、第2戦、そして本拠地みずほペイペイドームの第4戦は1番柳田で臨んだ。第3戦が1番ダウンズ、そして王手をかけられた第5戦には1番に笹川を起用した。何とか先頭打者から勢いを呼び込みたいという首脳陣の思いは理解できるのだが、期待していたほど機能しなかったのは確かだろう。 日本シリーズという短期決戦で1試合の重みはシーズンとは違う。だからベンチも先手先手という思いが募るのだろうが、今シーズンのパ・リーグをダントツの力で制したホークスだけに「初心」に戻ってみてはどうだろう。敵地に戻っての第6戦には右足首を負傷している近藤も守備に就きスタメン出場するだろう。「2024年型の打線」だった3・29シーズン開幕戦の先発オーダーに戻したらどうだろう。 1番周東、2番今宮、3番柳田、4番山川、5番近藤、6番栗原…。この並びがしっくりくると思う。ホークスは福岡に戻った第3戦でDeNA先発東の前に7回1失点に封じ込まれた。初回に1点を奪ってから5戦まで2完封負けを含む26イニング連続無得点。ピタリと流れを止められたようだが、東に対しては10安打を放っている。1点しか得点できなかったというのは文字通り打線の「つながり」を欠いた証拠でもある。本来の姿に戻すことで打線も活性するのではないだろうか。(日刊スポーツ評論家)