郵便制度の祖・前島密の魅力を門井慶喜が語る「かっこ悪くてもこの人はあきらめなかった」「我々にとっても励みになる人生じゃないかなと思います」
門井さんは、その後、前島密が郵便制度を作っていった流れなどをひと通り語ったところで、改めて、宇賀は「門井さんは、(著書である)『ゆうびんの父』を通じて、読者の方たちに前島密のどんなところを知ってほしいですか?」と質問を投げかけます。 門井さんは、「前島密は決して“ヒーロー”ではないということですね」と回答。「ヒーローどころか人生を迷いまくっている、自分探しをして結局、30歳過ぎるまで自分が見つからなかった人なんです。これは今の我々の感覚で言うと40、50まで自分探しをしている人なんですね。最後には郵便制度と出会うわけなんですけど、やっぱりそこまでの人生は必ずしもかっこいいとは言えない。でもかっこ悪くてもこの人はあきらめなかった。どこかにあるはずの自分の仕事を追い求めてようやく見つかった。この非常にいい意味での、あきらめの悪さ。これは現代の我々がどんな仕事に就いてもすごく大切というか、励みになる人生じゃないかなと思います」と力を込めていました。 (TOKYO FM「日本郵便 SUNDAY’S POST」2024年6月2日(日)放送より)