【神戸】FW武藤嘉紀の9戦ぶり弾で川崎Fに1-0勝利「聖地」再戦でスーパー杯の雪辱晴らす
<明治安田J1:神戸1-0川崎F>◇16日◇第18節◇国立競技場 ヴィッセル神戸が川崎フロンターレに1-0で勝利した。 聖地での「THE国立DAY」で、神戸が4戦ぶりの勝ち点3を得た。本拠での川崎F戦は16年以来、勝利から遠ざかっていたが、この日は“ホーム”国立競技場で躍動。昨季王者が8年ぶりのホーム戦勝利で力を見せつけた。 前半の45分間、一方的に試合を掌握した。9本のシュートを放ち、相手を1本に抑える。 結実したのは、その9本目。前半43分、左サイドのパスからFW大迫勇也(34)が頭でFW武藤嘉紀(31)へつなぐ。再び大迫へ落とし、右サイドへ。DF酒井高徳(33)がシュート級の鋭いクロスを通すと、武藤が絶妙な飛び出しから左足で押し込んだ。 4月の第9節湘南ベルマーレ戦以来9試合ぶりの得点。「転がってきて欲しい」と酒井を信じて走り込み、ゴールネットを揺らしたが「オフサイドになっちゃったかと…。すぐには喜べなかった」。 しかし数分の検証の結果、ゴールが認められ、ベンチ前で歓喜。「ゴール前に走り込むのは大事なんだな」とほほ笑んだ。背番号11の今季5点目で、1-0で試合を折り返した。 後半も大迫、武藤、MF井手口陽介(27)ら日本代表の経験者にチャンスが訪れるが、決め切れず。一方で相手には決定機を作らせず、逃げ切った。 2月の富士フイルム・スーパー杯は、この国立で対戦。0-1で敗れていた。4カ月後の再戦は4万9541人がスタンドを埋め尽くす中、完勝した。 吉田孝行監督(47)は「ホーム国立ということで関東の試合だったが、本当にたくさんのファンに来ていただいて感謝している。前半から自分たちらしいサッカーができた」。5月の第14節福岡戦以来4戦ぶりの勝利で勢いをつけた。昨季王者が再び駆け上がる。【飯岡大暉】