インフル“過去最多”──薬は足りる?一部「ジェネリック」が供給停止に 「粉薬しか」…子どもの薬は?【#みんなのギモン】
■都内の薬局「いろんな種類がある」
菅原解説委員 「そこが気になりますよね。8日、東京・板橋区のヒルマ薬局で状況を取材してきました」 薬剤師 「(オセルタミビルのドライシロップの在庫は)5本か6本なんですけど、1人で1瓶くらい使っちゃう時もあるので、すぐに終わっちゃいます」 「インフルの薬も1種類じゃなくていろんな種類があるので、それでまかなっています。(ほかの薬は)いまのところ欠品せずにきています」
■沢井製薬「オセルタミビル」の供給割合
菅原解説委員 「薬剤師の方も話していましたが、現時点ではそこまで心配しすぎなくてもよさそうです。一時供給停止になっているのは、沢井製薬が製造するタミフルのジェネリック医薬品ですが、インフルエンザの治療薬はほかにもあります」 「インフルエンザの治療薬は、20年以上前の2001年に発売された先発品のタミフルが非常によく知られています」 「ほかにも『リレンザ』『ラピアクタ』『イナビル』『ゾフルーザ』、そして東和薬品が製造するタミフル後発薬『オセルタミビル』など、ほかの製薬会社のものも複数販売されています」 桐谷美玲キャスター 「結構種類はありますが、それぞれどれぐらい使われているんですか?」 菅原解説委員 「医療機関に供給されている約1か月分の薬の量(去年11月分、厚労省より)を見ると、沢井製薬が一時供給停止にしている『オセルタミビル』は約15.3万人分で、全体の約26%です」
■3800万人分の「備蓄」治療薬も
菅原解説委員 「ほかの治療薬についてもヒルマ薬局の比留間康二郎さんに聞きました。『現在は欠品せずに供給できている。入荷もできていて、在庫はきちんと確保できている』とのことです」 「また厚労省によると、いざという時のために国や都道府県が備蓄している治療薬も約3817万人分(去年11月末まで)あります」 鈴江アナウンサー 「インフルエンザの治療薬全体では足りている状況ではある、ということなんですね」 菅原解説委員 「不足しそうにはなっているかもしれませんが、今のところは大丈夫という状況です」