インフル“過去最多”──薬は足りる?一部「ジェネリック」が供給停止に 「粉薬しか」…子どもの薬は?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
過去最多の水準でインフルエンザが猛威を振るう中、一部の治療薬の供給が一時的に停止されることになりました。沢井製薬が製造するタミフル後発薬の「オセルタミビル」で、どれほどの影響があるのでしょうか?子どもが服用できる薬についても考えます。 【図説】36都道府県で「警報レベル」超え 「タミフル後発薬」供給が一時的に停止に そこで今回の#みんなのギモンでは、「インフル“過去最多”…薬足りる?」をテーマに解説します。
■47都道府県の全てで前週よりも増加
菅原薫・日本テレビ解説委員 「厚生労働省は9日午後、インフルエンザの最新の感染状況を公表しました。12月23日~29日の1週間に、全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は、1医療機関あたり64.39人となりました」 「1999年に現在の方法で統計を取り始めて以降、最多となりました。これは流行の警報レベルである30人の2倍以上という水準になっています」 「さらに国立感染症研究所によると、全国47都道府県の全てで前の週よりも増加していて、猛威と言える状況が続いています」
■忘年会が増える年末、感染の勢いも↑
菅原解説委員 「(全国の状況を)グラフで見てみると、12月の後半に急角度で感染者が増えていることがわかります」 「前の週(12月16日~22日)は1医療機関あたり42.66人で、30人を上回る警報レベルではありましたが、翌週はさらにその水準の2倍以上になりました。忘年会などが増える年末、インフルエンザの勢いも増していったような形です」 「年末年始、周りでインフルエンザはどうでしたか?」 森圭介アナウンサー 「私の周りでも数人、ちらほらいました。満員電車で本当に近い距離で皆さんせきをしていたり、ちょっと不安になる方も多いかもしれませんよね」 鈴江奈々アナウンサー 「マスクで対策をしている方も増えたなという印象はありますね」
■薬の需要、想定を大幅に上回る
菅原解説委員 「こうした状況の中で、皆さんも気になっているかもしれません。お薬の話です。沢井製薬が、インフルエンザの治療薬『タミフル』のジェネリック医薬品の供給を、一時的に停止すると発表しました」 「現在供給がストップしているのは沢井製薬の『オセルタミビル』で、カプセル(75mg)と、ドライシロップ(3%)があります。沢井製薬は『製造が追いつかず供給が難しい状況だ』と、医療機関などに伝えたということです」 「インフルエンザが全国的に猛威を振るっているため、薬の需要が想定を大幅に上回ってしまったといいます。沢井製薬は供給再開の時期について、カプセルは2月上旬、ドライシロップは1月下旬を予定しているということです」 忽滑谷こころアナウンサー 「インフルエンザのお薬というとタミフルというのが一番最初に頭に浮かんできますし、これほどインフルエンザが近くに迫ってきている中でこの薬の状況というのは、心配になりますよね」