パナソニック、11月1日の「IHの日」でイメージ調査 「IHは火力が弱い」の誤解が多い
11月1日は、「IHクッキングヒーターの日」。日本の食文化を豊かにすることを願い、「IH」の文字にちなんで、日本電機工業会が2016年に制定した。今回パナソニックは、IHの日に際し、普段ガスコンロを使っている人に、IHクッキングヒーターのイメージについての調査を実施した。 ●1Lの水は約2分強で沸かせる 三菱総合研究所(mif「2024年ベーシック調査」)によると、ビルトインIHクッキングヒーターの所有率は、一戸建てで39.0%、集合住宅で21.4%、全体で30.6%となっている。10年前の2014年に比べて全体で10%増加してはいるものの、IHクッキングヒーターは、1990年にパナソニックが日本初の家庭用200V IHクッキングヒーターを発売し、普及拡大が進んだのが2000年代と比較的新しいため、以前から親しんでいるガスを使い続けているという人も多いと思われる。 そこでパナソニックでは、IHクッキングヒーターのイメージについて調査したところ、「火力が弱い」と思っている人が59.0%、ほかにも「IHは使えない鍋・フライパンが多い」(61.0%)、「IHは鍋フリができない」(41.0%)、「システムキッチンのコンロを取り替えるにはキッチンごと交換が必要」(18.5%)が挙がり、IHクッキングヒーターはできないことが多いというイメージがあることがわかった。しかし、実はこれらは全部誤解だといっても過言ではないという。 IHは、鍋そのものをヒーターのように発熱させるため、高い熱効率で無駄なく高火力。パナソニックの200V IHの場合、火力「7」は2kW相当で、ガスコンロのハイカロリー大バーナー(4000kcal/h、4.65kW)に相当する火力となる。それを上回る火力「8」「9」の設定もあり、3.2kWに相当する火力「9」なら、1Lの水が約2分強で沸かせる。もちろん、炒め物も充分な火力でシャキッと調理することができる。 IHには「鉄・ステンレス対応」と「オールメタル対応」がある。「鉄・ステンレス対応」の場合は、使える鍋・フライパンの材質に制限があるが、最近はIH対応の鍋が増えてきている傾向がある。また、「オールメタル対応」なら、耐熱ガラス・土鍋・陶磁器等以外の金属鍋は使用できるため、現在使っている鍋やフライパンを買い替えることなく使うことができる。 IHは、電磁誘導を利用して鍋自体を発熱させるという仕組みで加熱するため、コンロにずっとフライパンや鍋を乗せておかなければならず、鍋振りができないイメージがあると思うが、最近のIHは鍋がヒーターから離れても、再度鍋が触れた際にスピーディに火力を上げることができるので鍋振りも可能。パナソニックIHは光火力センサーが搭載されており、鍋をコンロに戻すと瞬時に火力復帰するため、よりおいしく仕上げることができる。 ビルトインタイプの場合、コンロの交換はシステムキッチン全体の取り替えが必要だと思われがちだが、実はビルトインタイプも本体のみの交換が可能となっている。コンロ台を使用している場合は、据置タイプの商品であれば、簡単に設置することができる。なお、ガスからの交換の場合は、家庭の電気設備によって200V用の電気工事が必要となる。