福岡県庁よかもんひろばで「高取焼展」 開窯初期~現代の作品を展示・販売
企画展「高取焼(たかとりやき)展 温故知新~高取焼のいにしえ、いま、みらい~」が現在、福岡県庁11階「福岡よかもんひろば」で開催されている。主催は高取焼振興会。(博多経済新聞) 【写真】よかもんショップで展示販売する高取焼作品 高取焼は江戸時代初期に現在の福岡県直方市で生まれた陶器。2024年3月に福岡県知事指定特産工芸品に指定された。同展では、開窯初期や昭和初期の作品、現在活躍する作家たちの作品展示などを通して高取焼を紹介するほか、高取焼の器なども販売する。 会場では、開窯初期の作風である「古高取(こたかとり)」と呼ばれる作品をはじめ、昭和初期の作品、現在活躍する高取焼作家11窯の作品を展示するほか、高取焼の誕生から現在に至るまでの歴史などに関するパネル展示も行う。このほか、福岡県知事指定特産工芸品の芦屋釜(あしやがま)と高取焼で茶室をイメージした展示や、大分県津久見市の鉱物採掘現場から取れた未利用粘土を調整し焼き上げた高取焼作品の展示なども行う。 このほか北棟の「よかもんショップ」では、高取焼6窯元の12作品を展示販売。おちょこや花生け、急須などをそろえ、価格帯は約3,000円~3万円。 1月22日には現役の高取焼作家を招き、高取焼の茶わんでお茶を楽しむワークショップを開く。開催時間は、13時~13時30分、14時~14時30分、15時~15時30分。定員は各回12人で、参加費は500円(茶菓子付き)。事前予約制で、参加は福岡よかもんひろば公式ホームページで受け付ける。 同施設の財津裕美子さんは「高取焼の名前は聞いたことがあっても、歴史は知らない方が多いと思う。高取焼がどのような変遷をたどり、現代の作家がどんな作品を作って活動しているのか、高取焼の歴史と『今』を知ってもらえるような展示を意識したので、ぜひ見に来てもらえたら」と呼びかける。 開館時間は8時30分~17時15分。土曜・日曜・祝日休館。入場無料。1月31日まで。
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